米国のブロックチェーンプロジェクトであるSolana Labsが、プライベートトークンセールで約3.1億ドル(約340億円)の資金調達に成功した。9日、同社がプレスリリースで明らかにした。

『月刊暗号資産』より引用
(画像=月刊暗号資産)

Solana Labsは今回調達した資金をもとに、ベンチャー投資部門やトレーディングデスクを立ち上げるほか、インキュベーションスタジオをローンチするという。

今回の大型資金調達を経て、Solanaのブロックチェーン開発に拍車がかかるものとみられる。

今回実施したプライベートトークンセールには、大手ベンチャーキャピタルから個人投資家まで、様々な参加者が集まった。その中でもリード投資家として資金調達を牽引したのは、大手ベンチャーキャピタルのAndreessen HorowizとPolychain Capitalだという。

Solana Labsの共同創業者でCEOのAnatoly Yakovenko氏は、次のようにコメントを残している。

「(Solanaブロックチェーンが目指す)次のフェーズは10億人のユーザーを獲得することだ。Solanaはこの規模にも対応できるように設計されている。資金を調達した現段階での弊社の役割は、適切なパートナーや資本を用いて次のフェーズに必要な商品やツールを開発することだ」

Solana Labsが開発したブロックチェーンは昨年3月のローンチ以降、数多くの開発者に利用されてきた。

このブロックチェーンの最大の特徴はスケーラビリティの高さだ。1秒間に約5万件のトランザクションを処理でき、その性能の高さからDeFi(分散型金融)分野を中心に利用されている。

Solanaブロックチェーンの利用が増加すると共に、ネイティブトークンであるSOLも今年に入り急激な価格上昇を見せている。年初来価格は200円ほどであったが、最高で6,000円ほどまで高騰。記事執筆時点では4,600円ほどを推移しているが、記事執筆時点で時価総額順位13位に位置することからも需要が高まっていることがうかがえる。

なお、SOLは資金調達が発表された後、1日で約20%の価格上昇を見せている。

ビットコインを筆頭とした他暗号資産(仮想通貨)の反発も少なからず影響を与えたとみられるが、Solanaのプロジェクト進行に対する期待が集まった結果と言えるだろう。(提供:月刊暗号資産