米ビジネスインテリジェンス(BI)企業MicroStrategy(マイクロストラテジー)社は21日、1万3005BTCを追加購入した。購入するにあたり、手数料と費用を含めた1BTCあたりの平均取得価格は3万7617ドル(約413万円)で、現金換算すると約4億8900万ドル(約540億円)にのぼる。同日、同社がプレスリリースで発表した。
マイクロストラテジー社は、すでに約9万BTCを保有している。今回の追加購入で、保有するビットコインは10万5085BTCとなった。
マイクロストラテジー社は1989年に設立。主にBIソフトウエアの開発を手がけ、1998年に米ナスダックに上場した。
昨年8月に、同社の主要な準備資金としてビットコインを採用すると発表し、当時、2億5000万ドル相当のビットコインを購入したことで一躍話題になった。
マイクロストラテジー社は、ビットコインへの積極的な投資と、同社CEOのMichael Saylor氏によるTwitter上でのビットコインに関するポジティブな発言などにより、約1年間でウォール街や暗号資産(仮想通貨)業界で存在感を高めてきた。Saylor氏はTwitter上で100万人以上のフォロワーを獲得するなど、影響力を強めている。
先週行われた米有力金融メディアCNBCのインタビューで、Saylor氏はビットコインをより多く購入するために私募債を発行して資金調達をすると明かすなど、マイクロストラテジー社のビットコインに関する取り組みについて積極的な姿勢を見せた。また同社は最近、10億ドル(約1,104億円)相当の株式を追加で販売するプログラムを申請したが、その収益は事業の拡大に加えビットコインの追加取得に使用することも公言した。
Saylor氏は同インタビューで、「我が社は、この1年でソフトウェア事業だけでなく、ビットコインを取得・保有できる企業へと変貌した」と語った。
さらに同氏は、「多額のビットコイン投資のおかげでマイクロストラテジー社は世界中に知られるようになりブランド力は100倍になった。前四半期は、過去10年間で最高となるソフトウェア部門の売上高を記録した」と述べ、ビットコインの購入で同社の認知度も高まり、ソフトウェアの売上高が前年同期比で10%増加したことも言及した。(提供:月刊暗号資産)