海外暗号資産(仮想通貨)取引所FTXおよび米国の関連取引所FTX.US(以下、総称してFTX)は、米メジャーリーグベースボール(以下、MLB)と長期間におけるパートナーシップを締結した。23日、FTX.USがプレスリリースで発表した。
FTXはMLBとの提携で暗号資産取引所の認知度向上とブランディングを狙っているという。なお、暗号資産取引所と世界的プロスポーツリーグとの間でパートナーシップが結ばれるのは初の事例だ。
今後、7月13日に開催されるMLBオールスターゲームから審判員のユニフォームにFTXのロゴが入る。加えてMLBレギュラーシーズン、ポストシーズンなどのすべての試合で、審判員のユニフォームにFTXのロゴが入るという。
今回の提携で、FTXは、MLBのマーク、ロゴ、スペシャルイベントに関連する世界的なマーケティング権を獲得。全米で放映されるMLBの試合、MLB.com、MLB Network、MLB.TV、ソーシャルメディアなど、MLBが関連するメディアでFTXブランドのプロモーションが展開される予定だ。具体的な詳細については後日発表予定とした。
FTXはトレーダー目線に立って構築された暗号資産取引所だ。デリバティブ取引、オプション取引、予測市場、OTCデスクなど、革新的な商品やサービスを提供している。2019年に設立以来、わずか2年で急速に成長し、今では世界有数の暗号資産取引所の1つとなった。
FTXのCEO兼創設者であるSam Bankman-Fried氏は「米国の長い歴史と伝統のある国技と関連する暗号資産取引所になり光栄に思います。FTXとMLBがパートナーシップを結べることを嬉しく思います」と述べ、今年度中にFTXとMLBの長期的なパートナーシップの展望を明かすことを明言した。
MLBの最高収益責任者(CRO)Noah Garden氏は「今回の発表は、MLBの選手全員にとって非常にエキサイティングなものになるでしょう。FTXは、進化し続ける暗号資産業界の世界的なリーダーとして急速に成長し、その素晴らしい評判をさらに高めています。我々はMLBとFTXとのコラボレーションを開始するのが待ちきれません」と述べた。
FTXは今年初め、米プロバスケットボールチームNBAのマイアミヒートのホームスタジアムの命名権を取得。ホームスタジアムを「FTXアリーナ」と名付けた。また今月には世界的なeスポーツチーム「TSM」とパートナーシップを締結し、同チーム名を「TSM.FTX」と命名した。
FTXは今後も積極的に娯楽産業においてプロモーション活動のためにパートナーシップを結んでいく方針だ。(提供:月刊暗号資産)