米大手ベンチャーキャピタル・Andreessen Horowiz(a16z)は24日、暗号資産(仮想通貨)ベンチャーファンドで総額22億ドル(約2,440億円)を調達したことを発表した。

a16zによると、今回資金調達を行ったファンドは「Crypto Fund III」で、調達額は過去最大規模になったという。

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(画像=月刊暗号資産)

a16zはCrypto Fund IIIについて、「このファンドによって次世代の先見性のある暗号資産事業者を見つけ、暗号資産の最もエキサイティングな分野に投資することができる」と説明。その上で、同ファンドの投資先については詳細を語っていないものの、「初期のシードステージのプロジェクトから、開発が進んでいるレイターステージまで、あらゆるステージの企業に投資する」としている。

a16zは2013年から暗号資産関連企業などへの投資を開始しており、暗号資産の推進を目的として、マーケティングや政策・規制関連など、様々な分野の専門家を集めている。

同社は今回の発表と併せて、米国証券取引委員会(SEC)の法人金融部門でディレクターとして業務を行なっていたBill Hinman氏がアドバイザリーパートナーとして加わったことを明かした。同氏はSECのデジタル資産に関する活動に携わっていた。

他にも、TwitterやGoogle、Facebookなどでコミュニケーション戦略を指揮してきたRachael Horwitz氏、ジョー・バイデン米大統領やヒラリー・クリントン氏のシニア・アドバイザーを務めたTomicah Tillemann氏など、5人をチームに迎え入れたと発表した。

a16zは今回のリリースの最後に、「暗号資産がこれからも存在することは明らかだ。勢いがあるにもかかわらず、私たちはまだ可能性のごく初期の段階にいる。このファンドの規模は、私たちが直面している機会の大きさを物語っているものだ。暗号資産は金融の未来だけでなく、初期のインターネットのように、私たちの生活のあらゆる側面を変革する可能性を秘めている」とコメントし、暗号資産に対する期待を寄せた。(提供:月刊暗号資産