暗号資産(仮想通貨)のカストディ業務および技術サービスなどを提供するNew York Digital Investment Group(NYDIG)と、金融機関へデジタルサービスを提供するQ2は23日、Q2プラットフォームの1830万人を超える登録ユーザーにビットコインの売買・保有機能を提供するため、提携することを発表した。
Q2のデジタル・バンキング・プラットフォームは、現在、米国の上位100行のうち約30%の銀行で利用されている。
今回のNYDIGとの提携により、Q2の機関投資家パートナーは銀行口座を通じてビットコインの売買や保有ができるようになる。Q2の顧客はNYDIGのプラットフォームを活用することで、統合されたビットコインサービスを顧客に提供し、エンドユーザーの獲得、維持、エンゲージメントをさらに促進するとともに、手数料収入の機会を増やすことが可能になるという。
Q2のコーポレート&ビジネスディベロップメント、エマージングビジネス担当であるJonathan Price氏は、「Cornerstone Advisorsによる2020年12月の調査によると、米国の消費者の15%がビットコインやその他の暗号資産を保有している」とコメント。
さらに、「(この消費者調査では)暗号資産保有者の大半が、暗号資産に投資する際、銀行を利用する意向であることが明らかになっている。NYDIGと協力し、金融機関がこの市場機会を活用することで、口座保有者の要望に応えられるようになることを嬉しく思う」と付け加えた。
また、NYDIGの共同創業者兼CEOのRobert Gutmann氏は、「(私たちが共に行う活動は)既存の金融機関を通じてビットコインにできるだけ簡単にアクセスできるようにし、ビットコインネットワークの継続的な成長を可能にする鍵となる」とコメントした。
NYDIGは、銀行、保険会社、企業、機関にビットコイン技術と金融サービスのソリューションを提供している。
今回、NYDIGはQ2以外にもクラウドベースのデジタルバンキングサービスを提供するAlkamiやグローバル決済サービスを提供するFiservと提携し、ビットコインへのアクセスを提供することを発表した。(提供:月刊暗号資産)