日経平均   28,812.61 円 ▼ 235.41 円
≪東証一部≫
売買高    10億3,464万株
売買代金  2兆3398億8000万円
値上り銘柄数 422 銘柄
値下り銘柄数 1,692 銘柄
騰落レシオ(25日) 98.10 %
為替 1ドル=110.56 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

月末の売りを警戒して手仕舞い売りに押される

米国株はまちまちとなり、特に材料もなかったのだが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が冴えない展開となっていたこともあり、売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となった後も月末の売りを警戒するかのように手仕舞い売りを急ぐ動きもあり、一時大幅安となる場面もあった。それでも28,800円を下回ると下げ渋りも見られ、方向感に乏しいながらも底堅さが見られた。

昼の時間帯も一段と買い気に乏しい感じで後場に入ると28,800円水準を上値として指数は小動きとなった。特に売り急ぐということでもなく、下げ渋ったことで引けを意識する時間帯からは買戻しも入り、28,800円台をキープしての終わりとなった。まだまだ保ち合いが続くという感もあって買戻しが入ったという面もあるだろう。

小型銘柄も買い気に乏しく、売られるということもなかったが、冴えない展開となった。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って軟調だった。先物はまとまった売り買いはほとんど見られず、指数を動かすことも方向付けることもなかった。

相変わらず手掛かり難ということで買い気に乏しい展開となっている。買戻しと戻り売りだけの世界という感じで寄り付き直後に大きく動くことがあってもその後は全く動かないという状況が続いている。売り急ぐということもないので、買い方の投げ急ぎも売り方の回転も効かないということだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線を割り込み雲の中に入ってしまった。雲の下限や基準線にサポートされるかどうかということになる。雲をどちらに抜けるかということでもあるが、まだまだ保ち合いが続きそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

特に売り急ぐ材料がない割には下がった感じでもある。保ち合いの範疇と言えば範疇ではあるが、あまりにも買い気に乏しい感じだ。本来であれば、保ち合いの下限ということであれば買いがもっと入るのだろうし、逆に節目を割り込んだとなるともっと売られるだろう。

業績に対する懸念というのはそれほどでもないのだろうが、買われ過ぎ感が強いものがまだまだ多いということなのだろう。特に日経平均に影響の大きな銘柄の中には塩漬けとなっているものも多そうで、投資信託の買いなどが見られないと買い手がいないということだろう。

月末の売りに対する警戒もあるのではないかと思う。月末でポジションを軽くする。あるは月初の買いにぶつけるということも多くなると思う。塩漬けと外すとなると月初の買いにぶつけて売りたいということになりそうで、今回は月初の買いは見られないかもしれない。

月初の買いが入っても指数が押しあげられないとなると逆に売り急ぐということもありそうだ。日経レバレッジなどの空売りが積み上がらないことには指数も上がらないと思うし、上がらないとなると売り急ぐという場面もあるかもしれない。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。