米暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbase(コインベース)は2日、インドで技術関連に特化した拠点を開設すると発表した。

コインベース
(画像=Shutterstock)

インドでの運営を執り仕切るPankaj Guptaエンジニア部門副社長は公式ブログで、「インドでは、PolygonやInstadappなどの重要な暗号資産プロジェクトが立ち上げられるなど、暗号資産に精通した人材が急増している。ソフトウェアエンジニア、テクノロジービルダー、起業家など、活気に満ちた世界クラスのコミュニティが存在することでもよく知られている」と暗号資産・ブロックチェーンに精通した人材が豊富だと強調している。

今回の発表と同時に、コインベースは複数のエンジニアポジションの求人を公開した。また近い将来、何百人もの世界レベルのエンジニアを採用することも計画しているという。

エンジニアチームでは、同様に質の高いプロダクトチームやデザインチーム、さらには採用や人事などのサポート部門を補完し、シームレスかつ充実した技術拠点を構築していくと意気込みを語っている。

インドでの成長計画をサポートするため、スタートアップの買収や合併も検討しているようだ。

コインベースは今回の取り組みに際し、インフラや決済、ブロックチェーン、データエンジニアリングなど、同社の主要分野全てにチームを設置すると説明。これらのチームは、現地のエンジニアリングディレクターが率い、独立した大きな権限を持つことになるという。

各チームは同社のグローバルな製品やシステムをサポートするプロジェクトと並行して、アジア太平洋地域のプロジェクトの両方を担当することになるようだ。

また、ハイブリッドかつ柔軟な環境を実現するために、主要都市にもオフィスを設置する予定としている。

併せて、インドの新入社員には入社時に1000ドル(約11万円)相当の暗号資産を提供することも発表された。独自のプログラム「Coinbase India Sikka」を導入し、プログラムを通して暗号資産について学び、その知識をもとに次世代の製品開発へつながることに期待しているという。(提供:月刊暗号資産