高級リゾートホテルグループ「ザ・パビリオンズ(The Pavilions Hotels & Resorts)」が、暗号資産(仮想通貨)決済の受け入れを開始した。6日、同グループが発表した。
ザ・パビリオンズによると、各国に支店を持つホテルグループとして、ホテル予約の際に暗号資産での決済を受け入れるのは初めての例となるという。
同グループはCoindirect社との提携によって、ビットコインやイーサリアム、リップルなどをはじめとした40種類以上の暗号資産による決済に対応できるようになる。
Coindirect社は英国を拠点とする暗号資産決済企業で、決済サービス以外には暗号資産の売買サービスの提供も行っている。同社は、主に富裕層の個人と法人を対象にサービスを提供している。
Coindirect社のCEO兼共同創業者であるJesse Hemson-Struthers氏は、今回の発表に関して次のようにコメントを残した。
「我々は、40種類以上の暗号資産による安全な即時決済手段をパートナーに提供できることを誇りに思う。ホテルの利用者は予約時点の状況に応じて、場所を問わずに自分が選んだ暗号資産を決済に利用できるようになる。これは、利用客に対してより自由かつ現代的で、個人に沿ったサービスを提供することにつながる」
また、ザ・パビリオンズの創設者兼オーナーであるGordon Oldham氏は「パーソナライズされた体験の提供こそが、グループのDNAの中核を成している」とコメントしている。
同氏は続けて、「我々は(暗号資産の受け入れによって)業界を牽引して、デジタル決済の分野に進出していけることに誇りを持っている」と述べた。
ザ・パビリオンズグループでの暗号資産決済は、2021年7月7日から利用できるようになった。また、今後は同グループの物件販売でも暗号資産決済が受け入れられる予定だという。(提供:月刊暗号資産)