一般財団法人日本医療推進財団(以下、日本医療推進財団)は、1日よりブロックチェーン技術を用いたPCR検査結果デジタル証明書Webアプリケーション「PCR PASS(特許出願手続中)」のβ版をリリースしたと発表した。8日、同財団が発表した。

製薬
(画像=月刊暗号資産)

PCR PASSとはブロックチェーン技術を用いて、「暗号化」、「他者の改ざんができない」、「閲覧を限定」、「認証」といった多様な機能を持ち合わせたPCR検査結果のデジタル証明書Webアプリケーションだ。PCR PASSに登録し、登録した医療機関・検査機関・検査キット等で検査を行うことにより、PCR検査の結果をデジタル証明書として利用することができる。

このデジタル証明書は、それぞれ検査を受けた人物に検査結果を証明するQRコードが発行される。事業者・団体は、QRコードの読み取りを行うことで検査情報の確認をすることが可能だ。

日本医療推進財団は2012年、世界に日本の医療・医薬を紹介、提供することで健康維持・病気からの回復機会を提供するために設立された。

今回、日本国内の新型コロナウイルス感染対策と経済再生の両立を図るための仕組みとして、PCR検査結果の陰性者が安心して消費活動を行えるようデジタル証明書PCR PASSを開発したという。

同財団は、新型コロナウイルスの収束に向けて、ワクチン接種と並行し、定期的なPCR検査で一人一人の感染状態を把握することが、感染拡大の要因を軽減させる有効な手段であると強調。PCR PASSは、検査結果を表示することで、出張先や営業先、感染が拡大する都心から地方へ移動する際などでも提示を行うことで「目に見える安心」を提供することができると説明した。

また「イベント・催事・観光・飲食など、多くの場所で『PCR PASS』を活用いただくことで、皆様の安全と経済活動の1日も早い経済活動の正常化に取り組んでいきたいと願っております」と、多くの場面で利用されることに期待を示した。(提供:月刊暗号資産