シトロエンC3にミッドセンチュリーモダンのテイストを加えた特別仕様車「モダンサロン」を新設定。ボディカラー×カラーパックはサーブル×マットオレンジとブランバンキーズ×マットブルーバイアを用意
グループPSAジャパンは2021年7月1日、シトロエン・ブランドの人気コンパクトハッチバックのC3に特別仕様車の「モダンサロン(MODERN SALON)」をラインアップし、同日より発売した。車両価格は272万5000円に設定する。
日本独自企画で生み出された今回の特別仕様車は、通常モデルのC3シャインをベースに、ミッドセンチュリーモダンをテーマに据えたアレンジを随所に施したことが特徴である。
ミッドセンチュリーモダンは、20世紀半ばに一世を風靡した家具・インテリアデザインのムーブメントで、チャールズ&レイ・イームズやジョージ・ネルソン、イサム・ノグチらの作品がその代表格である。当時の最先端素材であるプライウッド(積層合板)やFRP(繊維強化樹脂)を意欲的に取り入れ、同時に戦後の開放的な空気感を背景としたポップな意匠とグラフィック、カラーリングで仕立てながら、使う人の気持ちと実用性にも配慮した先進のデザインは、今なお色褪せない普遍性を持つ美的感覚のモチーフとして高く評価されている。普遍的な快適性の追求と“Inspired by You”のブランドタグラインにある人へのまなざしを重視するシトロエンは、このミッドセンチュリーモダンに共通の理念を見出し、クルマに取り入れることを画策。そして、今回の特別仕様車のC3モダンサロンに結実したわけだ。
エクステリアに関しては、ボディカラー×カラーパック×バイトーンルーフにサーブル×マットオレンジ×ノアールオニキスとブランバンキーズ×マットブルーバイア×ノアールオニキスの2タイプを設定したうえで、ミッドセンチュリーのヴィンテージテキスタイルにインスパイアを得た専用グラフィックのCピラーステッカーを特別装備。また、ステッカーのカラーはサーブルがミッドセンチュリー オレンジ、ブランバンキーズがミッドセンチュリー ブルーで彩った。
内装については、ポップで居心地のいいリビングルームのようなインテリアに仕立てたことが訴求点だ。ダッシュボードには、前述の専用グラフィックを取り入れたパネルを装着。カラーはミッドセンチュリー オレンジとミッドセンチュリー ブルーを設定する。また、キルティング加工を施した幅広のクッションを採用し、合わせて表皮の一部にテップレザーを使ったアドバンストコンフォートシートを装備。さらに、専用グラフィックを纏った特製リラックスクッションを2個セットで用意した。
パワーユニットは通常モデルと共通で、“PureTech”1199cc直列3気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(最高出力110ps/5500rpm、最大トルク205Nm/1750rpm)を搭載。トランスミッションには、最新のEAT6(電子制御6速AT)を組み合わせる。また、安全運転支援システムとして、LEDヘッドライト&インテリジェントハイビームやアクティブセーフティブレーキ、レーンデパーチャーウォーニング、トラフィックサインインフォメーション、ドライバーアテンションアラート、フロント&バックソナー、バックカメラ、ブラインドスポットモニターシステムなどを標準で装備した。
(提供:CAR and DRIVER)