決済大手のPayPalが、アイルランドで暗号資産(仮想通貨)に関わる小規模なチームを立ち上げることがわかった。1日、同国メディア・Independentが報じた。

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(画像=月刊暗号資産)

報道によると、PayPalはアイルランドでコンプライアンス担当やアンチ・マネーロンダリング(AML)担当をはじめとして、様々な暗号資産関連職種に適任の人材を探しているという。さらに、今回の募集にはブロックチェーンアナリストや暗号資産関連部門などの役職も含まれている。

PayPalの人材募集は、アイルランドの首都ダブリンやダンドークを拠点として行われており、なかには、金融犯罪調査と顧客保護に関する役職を募集するものもある。

アイルランド以外にも、米国やグアテマラ、イスラエルなど世界中で暗号資産関連職が募集されている状況だ。世界全体で見れば、同社は24以上の暗号資産関連職の募集を公開している。

PayPalが暗号資産に関連するチームを立ち上げた目的としては、暗号資産業界への進出をサポートする体制作りを整えることが挙げられる。

同社CEOのDan Schulman氏は新しいビジネス部門を開始することに関して、次のようにコメントを残している。

「次世代のインフラを形作る過程で私たちが役に立つような機会は数多く存在する。それこそが、新しいビジネス部門の目的だ」

同社は以前から暗号資産に対して関心を示しており、新しい分野での事業に対しても前向きな姿勢を見せている。昨年10月には、同社が米国で暗号資産サービスを開始したことも記憶に新しい。

現在PayPalを介して取引できるのは、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコインだ。具体的には、これら4種類の通貨の購入と決済利用サービスを提供している。

同社は今後、暗号資産現物の引き出しサービスの展開も発表している。(提供:月刊暗号資産