大手暗号資産(仮想通貨)取引所Binance(バイナンス)が、Alchemy Payと提携することが明らかになった。3日、プレスリリースを通じて発表された

バイナンス
(画像=月刊暗号資産)

Alchemy Payとの提携により、バイナンスが提供する決済サービス「Binance Pay」を通じて、大手ECサイトShopifyをはじめとした様々な小売業で暗号資産決済が可能になる。

Binance Payとはバイナンスのアプリ内で利用できる決済機能で、ユーザーと小売店間の暗号資産送受金にかかる手数料が無料であることが特徴の1つだ。

Binance Payは今年2月にベータ版が発表された。当初はP2P決済のみに対応していたが、3月からは小売店向けに暗号資産決済機能が追加された。

今年5月には、暗号資産を用いた予約・宿泊・決済が可能な旅行サイト・Travala.comと共同開発し、ホテルの予約および暗号資産決済を可能にする機能も実装した。

同アプリでサポートされている暗号資産は、ビットコインやイーサリアムをはじめとして40種類以上に及ぶ。アプリの利用者はこれら各種の暗号資産を小売店での決済に利用できる。

Alchemy Payは、世界18ヶ国で法定通貨と暗号資産間の決済手段を提供している企業だ。今回の提携によって、Binance Payの利用者はAlchemy Payの決済ネットワークに加入している200万以上の小売店で暗号資産を利用した決済ができるようになるという。

Shopify以外には、香港の大手家具小売店の「Pricerite」や、2,500以上のリムジンドライバーネットワークを持つ「Midwest Global Asia taxi」、カナダの靴ブランド「Aldo」など、様々な小売店が同社の決済ネットワークに加盟している。

Alchemy PayのCEOであるJohn Tan氏は、バイナンスとの提携について「(今回の提携によって)弊社が暗号資産と法定通貨間に構築するアプリの実用性が大きく広がることになる」とコメントした。(提供:月刊暗号資産