米暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbase(コインベース)は6日、ペイメント出金サービスを拡充するとし、新たにApple PayとGoogle Payで暗号資産を購入することが可能になると発表した。
すでにApple WalletにVisaまたはマスターカードのデビットカードをリンクしている場合、Apple Payに対応したiOSデバイスやSafariのWebブラウザで暗号資産を購入する際に、支払い方法としてApple Payが自動的に表示されるようになる。Google Payでの購入に関しては、今年秋以降に対応する予定だとしている。
また、コインベースは新たに即時出金を可能にするReal Time Payments(RTP)を導入すると発表した。これにより、コインベースとリンクされた銀行口座を所持している米国のユーザーは1回の取引で最大10万ドル(約1,098万円)まで即時に出金することが可能になる。
従来の金融ネットワークであるAutomated Clearing House(ACH)を用いた際には出金までに最大5日を要していたが、RTPにより24時間365日、いつでも数秒で引き出しが可能になるとのことだ。出金回数は無制限であり、手数料も従来のものと比べ安価になるという。
コインベースは公式ブログで「現在、20ヶ国以上でリンクされたVisaとマスターカードのデビットカードとクレジットカードを介して、暗号資産の購入を受け付けており、今後も増える予定だ」と説明し、今後も暗号資産の購入手段を増やしていく姿勢を見せた。
さらに今秋導入予定のGoogle Payについては、「Google Payは安全でシンプルかつセキュアな支払い方法であり、40ヶ国で毎月1億5,000万人以上が利用している」と述べ、一定の需要を見込んでいる様子をうかがわせた。
今回、コインベースがApple PayとGoogle Payへの対応を発表したが、今年4月には米暗号資産取引所Geminiが同様に双方の決済手段を導入している。
Geminiでは30種類以上の暗号資産をApple PayおよびGoogle Payで購入でき、モバイルアプリを通じて1回だけの購入か定期購入かを選択できる。また、購入した暗号資産は1時間後に引き出せるようになる。(提供:月刊暗号資産)