LINEグループのブロックチェーン事業を手掛けるLINE Blockchainは11日、韓国大手暗号資産取引所Bithumbにて、独自暗号資産(仮想通貨)であるLINK(LN)の上場が決定したと発表した。LINE Blockchainによると、13日より取扱開始となる。

Bitbumb
(画像=月刊暗号資産)

LNは2018年10月にBITFRONTの前身であるBITBOXで上場。2020年8月には、LINE BITMAXにおいて国内初上場した。

BITFRONTもLINE BITMAXもLINEグループ傘下であるため、今回のBithumbでの上場はLINE関連取引所以外で初となる。

LINEは2011年にメッセンジャーアプリ「LINE」をリリースし、現在は世界で約1億8,500万人以上のユーザー数を誇る。

同社はLINEが作るエコシステムの鍵はユーザーであると考えている。

テクノロジーのパラダイムシフトが起きつつある昨今、LINE関連サービスへのブロックチェーンの導入を通じ、LINEユーザー同士で価値を分け合うことを目指している。今後も決済事業者との連携やNFT関連サービスの拡張、dApps拡大などを計画している。

LINEがLNによって行っているLINE Blockchainのプロジェクトは3つの柱で構成されている。その1つが「ユーザーへのインセンティブ」である。

資金調達を目的としたLNの販売を行わず、ユーザーへのインセンティブとしてLNを付与する仕組みを提供するという。

次に「均衡の取れた経済システム」である。

エコシステムの中では、 dAppsもプラットフォームも、LNを共通の暗号資産として用いることができる。これにより、サービス間の経済システムを統合し、均衡のとれた経済基盤を構築することができるという。

最後の柱は「心地よいユーザー体験」だ。

LINEを運営してきたからこそできるユーザー体験を提供するという。

LINKは、LINE Blockchainのエコシステムの中で使われる暗号資産であり、エコシステムにおける参加者同士のつながりや、共創関係によって生み出される新しい価値を表すものだ。

Bithumbは韓国に拠点を置く暗号資産取引所で、世界トップクラスの取引量を誇る。ただし、日本居住者向けのサービスは提供していない。今回のBithumbへの上場を受け、LNの流動性向上が期待されるだろう。(提供:月刊暗号資産