暗号資産(仮想通貨)ドージコイン(DOGE)の関連団体であるドージコイン財団は17日、活動再開に伴う再設立を発表した。

ドージコイン財団は2014年に設立したが、これまで活動を休止していた。今後、ドージコインのエコシステムやコミュニティのサポート、ブロックチェーンの未来を促進することに焦点を当て活動していくという。

ドージコイン
(画像=月刊暗号資産)

また公式サイトでは、新しいプロジェクトの発表についても言及された。

ドージコイン財団は、「(ドージコイン財団は)より広範なドージコインエコシステムの将来を見据えており、今後数週間のうちにドージコインを使用したいと考えている金融機関、慈善事業などのプロジェクトのために、より迅速な統合および簡単なAPIの提供を可能にするために、現在のコアウォレットを補完する新しいプロジェクトを発表する予定だ」と述べた。

同財団によると、今後3年間の予算を確保し、開発メンバーの採用を目指しているという。

18日には、コア開発者たちがリニューアルした同財団のメンバーを発表。発表によると、新しい諮問委員会には、イーサリアムの共同創設者であるVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏や、米電気自動車大手テスラ社のCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏の代理人・Jared Birchall氏が含まれている。

また、ドージコイン・コミュニティの著名なメンバーであるGary Lachance氏、Jens Wiechers氏、Timothy Stebbing氏の3名と、コア開発者であるMichi Lumin氏、Ross Nicoll氏らも財団の役員に名を連ねた。

なお、現在は最終調整を行っている段階であり、本部やロードマップ等もまだ発表されていない。

ドージコインは、インターネットミームである「ドージ」をモチーフにして作られた暗号資産だ。ドージとは、「dog(犬)」のスラングを指したもので、当初は「ジョーク」コインとして作られた。

しかしその後、テスラCEOのマスク氏がSNS上で言及したことで価格が急上昇するなど、いわゆる「ミーム」銘柄として人気および知名度を上げた。

今年に入り価格を急上昇させ、一時は暗号資産時価総額順位において4位にまで浮上するなど、多くの注目を集める暗号資産の1つとなっている。

なお現在、日本の暗号資産取引所での取扱いはない。(提供:月刊暗号資産