クレジットカード決済大手のVisaがNFTのデジタルキャラクター・CryptoPunks(クリプトパンクス)の画像1点を約15万ドル(約1,700万円)で購入したことが明らかになった。23日、Visaが公式サイトで発表した。

発表によるとVisa が購入したNFT ・CryptoPunk 7610は、「ピエロのような形の緑色の目をし、真っ赤な口紅を塗ったモヒカン刈りの女性」のキャラクターだ。

NFT
(画像=月刊暗号資産)

CryptoPunkは24×24ピクセルのアート画像で、米ソフトウェア会社Larva Labsが2017年より順次公開してきた。その数は1万点あり、元祖NFTとも言われる。画像1つずつがNFTになっており、それぞれの所有権がイーサリアムブロックチェーンに記録されている。

今回のCryptoPunk 7610の購入に際し、Visaの幹部・Cuy Sheffield氏は、CryptoPunksについて「初期の芸術的実験として始まったこのNFTは、瞬く間に暗号資産コミュニティの文化的アイコンとなりました」とVisaのブログにおいて評価した。

また同氏はNFTについて「小売、ソーシャルメディア、エンターテインメント、商取引などの未来において重要な役割を果たすと考えています」と付け加え「当社の顧客やパートナーの参加を支援するためには、グローバルブランドがNFTを購入し、保管し、活用するためのインフラ要件を直接理解する必要があります」と語った。

今後Visaは、「小規模なビジネスオーナーのオンライン化を支援したり、企業が国境を越えてパートナーに支払いをすることを容易にしたりするなど、買い手と売り手の取引を円滑にすることが私たちの仕事です」と、未来を牽引するクリエイター、コレクター、アーティストをサポートする体制を整えたいと表明した。

そしてSheffield氏は今回の取り組みについて「新しい技術やユースケースが登場した時には、好奇心を持って心を開き、積極的に実験を行うことが最良の方法だということです。今、この瞬間に、この分野で仕事をしていることは、とても喜ばしいことです」と語った。(提供:月刊暗号資産