日経平均   27,789.29 円 △ 148.15 円
≪東証一部≫
売買高    10億2,174万株
売買代金  2兆4574億7300万円
値上り銘柄数 1,854 銘柄
値下り銘柄数 279 銘柄
騰落レシオ(25日) 104.70 %
為替 1ドル=109.76 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株高を受けて買いが先行、堅調な展開

先週末の米国株が堅調、特にナスダック指数が大幅高となったことなどを受けて買いが先行、ハイテク銘柄などを中心に堅調な展開となった。ただ、寄り付きの買いが一巡となると、手仕舞い売りに押されて上げ幅を縮小、小幅高という水準まで上げ幅を縮め、結局小幅高となった。それでも景気敏感株のなかには買い気配から始まり大きく上昇するものも見られ総じて堅調だった。

昼の時間帯は特に動きは見られず、後場に入っても相変わらず方向感に乏し展開となった。それでも日経平均に影響の大きな銘柄が下げ渋り、売られていたものの中にも反転に転じるものもみられるなど総じて堅調な地合いが続いた。引けを意識する時間帯には手仕舞い売りに押されたが、月末の売りを意識しながらも最後は買戻しが入り後場の高値引けとなった。

小型銘柄も総じて堅調となった。東証マザーズ指数や二部株指数は大幅高、日経ジャスダック平均も堅調った。先物はまとまった売り買いは散発的に見られて指数を動かすような場面もあったが、それほど多くはなく、方向感が出るような売り買いは見られなかった。

米国市場の割に冴えない感じだが、日経平均に影響の大きな銘柄のなかに冴えないものがみられるというだけで相場の地合いは悪くない感じだ。底値圏からの立ち上がりを示すような売られすぎ銘柄も散見され、買われ過ぎ銘柄は売られるが売られ過ぎ銘柄は買われるというよな展開だ。まだ当面は日経平均の上値が重く、売られすぎ銘柄の戻りで下支えとなるのではないかと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線や基準線を抜けたが、上値の重い感じだ。まだまだ25日移動平均線や基準線に絡みながらの動きなのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

日経平均の上値は重く、節目とみられる27,800円を相変わらず抜けきれないが、値上がり銘柄数が多く、実際に相場の雰囲気は悪くない感じだ。それでも、買われすぎ銘柄をさらに買い上がるということでもなく、出遅れ銘柄や割安銘柄が物色されている感じだ。

ここでカギ足の買いシグナル銘柄を毎日ピックアップしているが、ここのところ底値圏から立ち上がって買いシグナルとなった銘柄は電鉄株や地銀株が多くなっており、こうした銘柄の底入れからの戻しはまだまだ期待できそうだ。

カギ足の買いシグナルが全て買い場となっているかどうかは別にして、買える銘柄を探す手助けにはなりそうだ。底値圏から立ち上がる銘柄の「抜け」を狙えば、案外上昇する確率も高いのではないかと思う。

日経平均自体は上値の重い展開が続くのだろうが、個別には買える銘柄も出てきており、割安銘柄の修正高も期待できそうだ。まだまだ米国の経済指標や金融政策などに反応して波乱もあるのだろうが、底堅さがみられる割安銘柄には注目だ。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。