日経平均 30,381.84 円 △ 373.65 円
≪東証一部≫
売買高 14億8,600万株
売買代金 3兆9283億1400万円
値上り銘柄数 1,923 銘柄
値下り銘柄数 223 銘柄
騰落レシオ(25日) 139.08 %
為替 1ドル=109.86 円
☆ 市況概況 ☆
今度は米中関係緩和期待で上昇!?
米国株は軟調だったが、日本市場は相変わらず目先の需給要因もあって買い先行となった。先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出に絡む買いなどもあって買われ、上がるから買うという相変わらずの買戻し主体で上値を試す動きとなった。米中首脳の電話会談が伝えられると節目とみられる30,250円を抜けてさらに上値を試す動きとなった。
昼の時間帯はさすがに手仕舞い売りも出て、後場は上げ幅縮小となったが、特に売り急ぐということでもなく総強気という雰囲気で少し下がるとすかさず買戻しが入るという状況で値持ちの良い展開となった。現物から先物への乗り換えの動きも徐々に行われている雰囲気で買いから入るということで指数が押し上げられる展開となったものと思われる。結局最後は週末の手仕舞いの買戻しもあったのか高値引けとなった。
小型銘柄も主力銘柄につられて総じて堅調だった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調だった。先物は断続的にまとまった買いが入るという場面もあり、指数を大きく押し上げる要因となった。ヘッジの買いというよりは買戻しが主体と思われる。
目先的な過熱感など何するものかという感じで値持ちの良い展開となっている。あれだけ買い気に乏しく、売り材料を探してばかりいたものが一転して総強気という雰囲気になっている。年初来高値が視野に入ってきたがさすがにここからは上値も重く、買戻し一巡となったものから売られると思う。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
陽線ばかりで買い気の強い雰囲気だが、さすがに移動平均線や雲からの乖離も大きく上値が重くなると一気に調整となるのではないかと思う。いずれにしても日柄か値幅の調整は見られるだろう。
☆ あれやこれやと一言 ☆
SQも特に波乱なく終わり、買い急ぐ展開となった。これまで売り材料を探していた向きもそろそろ買い材料を探すような展開になっており、さすがに買われすぎ銘柄もおおっくなってきている。物色の内容がはっきりとしておらず、漠然とした「外国人買い」を頼りにしており、一転して方向が変わるということもあるだろう。
ここからは売り上がりでも良いのではないかと思う。空売りは引き続き厳禁だが、手仕舞い売りやヘッジでの売りは継続でいいだろう。ここからさらに買い上がるということがあっても2018年10月のように急転直下ということになると思う。警戒は必要だろう。
3万円を超えたら手仕舞い売りに押されるかと思ったが逆に踏み上げとなっている。売り方とすれば、さすがにもう売れないということなのかもしれない。ダブルインバースの買い方の投げも出てきているようで、そろそろ上値も重くなるだろう。
もうそろそろと言ってから日経平均も2千円くらい上昇しているが、ここからはさすがに買えないと思う。買い上がる材料は特にないのだが、その材料を探し初めているところや総強気となってきたことで手仕舞い売りに押されることになるのだと思う。買戻し一巡となったものから売られるということなのだろう。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!
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