日経平均   30,670.10 円 △ 222.73 円
≪東証一部≫
売買高    13億3,901万株
売買代金  3兆3450億2400万円
値上り銘柄数 1,707 銘柄
値下り銘柄数 380 銘柄
騰落レシオ(25日) 149.06 %
為替 1ドル=110.08 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

バブル後の高値更新だが達成感から手仕舞い売りに押される場面も

米国市場はまちまちで冴えない展開だったが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高かったこともあり、買い先行となった。さすがに年初来高値、バブル後の高値を意識して手仕舞い売りに押されるものも見られ、指数の上値は重くなった。ただ、買戻しを急ぐ動きからいったん買われるとさらに買い急ぐ展開となり一気に高値更新となった。それでも、高値更新となると達成感からの手仕舞い売りに押されて上げ幅を縮小して前場の取引を終えた。

昼の時間帯は持高調整の買戻しもあり、後場に入ると持ち直し若干前場の終値を上まったものの買い上がる動きには乏しく、指数は小動きとなった。買われすぎ感が強い銘柄などを中心に上値の重い展開とはなったものの一方で買戻しもまだまだ健在で指数を支え、値持ちの良い展開から今日も買い戻しが入り堅調となった。これで11日連続の陽線となった。

小型銘柄も総じて堅調だった。それでも手仕舞い売りも多く上値の重いものも多かった。東証マザーズ指数、二分株指数、日経ジャスダック平均と揃って堅調だった。先物はまとまった買いで指数を押し上げるというよりは小口の買いに対して売りが無いというような感じで指数を押し上げていた。一方まとまった売りが出ると一気に手仕舞い売りに押されるという場面もあった。

過熱感は強いが先高期待も根強いということや金余りのなかで堅調な展開となっている。買われすぎ銘柄のなかにはさえないものも多いのだが、業績面から割安感が強いようなものが中心で下がらない状況であり、下がらないから売らない、売られないからかいが入ると上がり、上がるから買うという買いが入るという感じで回転がうまく行っているということだ。ただ、前場の急落のようにちょっとしたことで大きく調整となるのだと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
相変わらず陽線が続いている。そろそろ上値も重く、移動平均線や雲などからの乖離の大きさが気になるのではないかと思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

相変わらず上がるから買うというような展開だが、前場の途中で急落するなどやはり高値警戒感は出ているようだ。もうそろそろいいだろうと誰もが思っているので、空売りが増え、空売りの買戻しで値持ちがいいのでさらに買戻しが入るということで下がらない相場となっている。

ただ、いつかは下がるものであり、下がり始めると今度はスパイラル的に下落するということもあるので、注意が必要だと思う。乗り遅れたと言って焦ると一番値動きの良い高くなっているものに飛びつきがちだが、そうなると高値掴みとなるケースも多い。

買いそびれたということは儲けそこなうだけだが、高値掴みとなると損失になるので、その辺は注意が必要だ。SNSとかでどれだけ儲けたとか、どや顔で話すやからや鼻息のあらくなった自称専門家が強気になったところが恐らく天井なのだから、こういう状況の時は毎日、今日が天井と想定しておいても良いのだと思う。

ついに日経平均が高値を更新となったが、ここからはさすがにいったんは上値の重い展開となるのではないかと思う。ここで空売りが積み上がればさらに上昇となるのだろうが、かなり強気な向きも増えてきており、そろそろ天井となるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。