米決済大手Mastercard(マスターカード)は16日、サッカー・セリアAの強豪チームであるASローマのJosé Mourinho(ジョゼ・モウリーニョ)監督と共にNFTを発行したと発表した。マスターカードがNFTを発行するのは初めてのことだ。

マスターカード
(画像=月刊暗号資産)

このNFTはデジタルサッカーボールのアニメーションで、モウリーニョ監督のサインが書き込まれている。

またマスターカードは、抽選で1人にこのNFTを配布するキャンペーンを行うことも併せて発表した。対象となるのは英国のマスターカード会員に限られ、期限は今月30日までとなっている。

今回発表されたこのNFTはマスターカードとモウリーニョ監督によって共同制作されたものだ。

モウリーニョ監督は著名なサッカー監督として欧州の強豪チームで指揮を取ってきた。数々の偉業を達成し、その動向に大きな注目が集まるなど、世界有数の指導者として知られる。2021-22シーズンからはASローマの監督に就任し、現在チームは首位を走っている。

なお、同氏はマスターカードのグローバルアンバサダーでもある。こうした関係からNFTの制作および発行が実現したものとみられる。

今年に入り様々な企業や団体などがNFTへの取り組みを進めている。大手決済企業では、マスターカードのライバル企業であるVisaでも動きが見られた。

Visaは先月、NFTのデジタルキャラクター・CryptoPunks(クリプトパンクス)を15万ドル(当時約1,700万円)で購入したことが明らかになり話題となった。

Visaの幹部であるCuy Sheffield氏は購入に際し、「NFTは小売やソーシャルメディア、エンターテインメント、商取引などの未来において重要な役割を果たすと考えている」と述べている。さらに、今後Visaの顧客やパートナーに対してNFT関連サービスの提供を検討する上で、理解を深める必要があると言及した。(提供:月刊暗号資産