米リップル社は16日、英国の送金企業であるPaydekが国際送金ネットワーク・RippleNet(リップルネット)を導入したと発表した。
導入に伴い、Paydekはラテンアメリカやアフリカ地域へサービスを拡大させる。フリーランスやUberに代表される自分の都合にあった時間に働き収入を得るオンデマンド・ワーカーに対し、リアルタイム決済を開始するとしている。
リップル社は、昨今の働き方に変化が起きていることに触れ、こういった労働市場は今後も拡大してく可能性が高いと指摘。その一方で、こうした働き方を行う労働者がすぐに報酬を受け取る環境が整っていないと説明した。
従来であれば報酬の支払いに数日を要していたが、リップルネットを導入することで即時払いを実現するとしている。
今回、PaydekはフリーランスやWebサイトのデザイナー、給与計算会社などの顧客が抱える報酬受け取りの課題を解決すべく、リップルネットの導入を決めたという。同社はオンデマンドワークのハブとして急成長を見せているアフリカへの送金にリップルネットを導入するとしたほか、決済企業Localpaymentと提携しラテンアメリカへサービスを拡大させるとのことだ。
Paydek のマネージングディレクターであるTerry Hopkinson氏は、「(我々は)最も効率的で費用対効果の高い決済商品や決済手段の提供を目標としている。アフリカとラテンアメリカ地域の事業でリップル社と新たに提携したことは、顧客やパートナーのために現地の決済方法および決済技術インフラを構築するための新たなマイルストーンになる」と語った。さらに、顧客の財政面を安定させる上で「迅速な決済と幅広い決済手段を提供することは重要だ」と付け加えた。
また、リップルネット・ヨーロッパのマネージン・ディレクターであるSendi Young氏は「リップルネットを拡大しPaydekの顧客により良いサービスを提供することは、世界の決済を大きく変えるブロックチェーン技術の力を証明するものだ」と述べた。
今年に入りアジアを中心にリップルネットの導入地域が拡大している。先月には韓国の大手送金業者であるGlobal Money Express Co. Ltd(GME)を発表した。(提供:月刊暗号資産)