米ブロックチェーン関連企業Blockdaemonは21日、シリーズBの資金調達で1億5500万ドル(約170億円)を調達したと発表した。
同社によると、今回の資金調達はソフトバンクのテクノロジー分野に特化した投資ファンドであるSoftBank Vision Fund 2が主導し、ゴールドマン・サックスやMorgan Creek Digital、Kraken Venturesなどが参加した。
Blockdaemonは今年6月にもシリーズAの資金調達において2800万ドル(約30億円)を調達している。一連の資金調達に伴い、同社の企業評価額は12億5500万ドル(約1,375億円)になったという。
BlockdaemonのCEO兼創設者であるKonstantin Richter氏は、「今回の大規模な資本注入はBlockdaemonにとって大きく、新たな節目であり、世界中の既存の金融インフラを活性化し続けることに確実性をもたらす」とコメント。
また、ソフトバンクの代表取締役会長兼社長である孫正義氏に触れ、「ソフトバンクとマサの経験に裏打ちされた支援者は非常に重要だ。今回の資金調達を可能にしてくれた金融、技術、VCの巨人たちの支援、そして信頼を得られたことに深く感謝している」と述べた。
Blockdaemonはブロックチェーンインフラを手がける企業として、機関投資家向けにノード運用やステーキング関連サービスなどを提供する。ビットコインをはじめ、ソラナ(SOL)やポルカドット(DOT)、コスモス(ATOM)、イーサリアムの次世代ブロックチェーンであるイーサリアム2.0など40以上のブロックチェーンネットワークに対応している。
今年に入り、ソフトバンクによる暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン関連企業への出資事例が増加している。
7月には南米最大の暗号資産取引所であるMercado Bitcoin(メルカド・ビットコイン)に2億ドル(約220億円)を投資したほか、暗号資産デリバティブ取引所のFTXの資金調達にも参加した。また、世界140のサッカークラブチームと提携するファンタジーフットボールゲーム「Sorare(ソラレ)」をリリースしているSorare社の資金調達に参加することも同月判明した。
なおSorareは21日、シリーズBにおいて6億8000万ドル(約745億円)の資金調達を行ったと発表。ソフトバンクが主導する形で、世界的なサッカークラブ・バルセロナのGerard Piqué(ジェラール・ピケ)選手など複数の現役サッカー選手も出資した。(提供:月刊暗号資産)