日経平均 30,183.96 円 ▼ 56.10 円
≪東証一部≫
売買高 15億0,677万株
売買代金 3兆8105億0200万円
値上り銘柄数1,033 銘柄
値下り銘柄数1,057 銘柄
騰落レシオ（25日）150.45 %
為替 1ドル＝111.21 円
☆ 市況概況 ☆
右往左往しながらも下げ渋り
米国株はまちまちで夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物も動きは見られないなかで売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となった後も買い気に乏しい感じで手仕舞い売りに押され、日経平均は節目とみられる3万円を試す動きとなった。それでも3万円を割り込まずに下げ渋ると今度は買戻しも入って下げ幅縮小となった。
昼の時間帯も先物買いが見られて指数が押しあげられ、後場に入ると上値を試す動きとなった。それでも寄り付き直後の上値水準が抜けきれないとなると再度下げ幅を広げる動きが見られた。それでも下値を売り急ぐようなこともなく、下げ渋りとなっると買い戻しが入り、引けを意識する時間帯には配当取りの買いも見られて本日の高値更新となった。ただ、昨日の終値を意識すると上値も重く冴えない展開となった。
小型銘柄も手仕舞い売りに押されて冴えないものが多くなった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だった。先物はまとまった売り買いは見られたものの配当取りや銘柄入れ替えに伴うヘッジの売り買いという感じで方向感は見られなかった。
権利付き最終日だが特に波乱もなく手仕舞い売りに押されるものも多かったものの指数は下げ渋り、日経平均は節目とみられる30,000円を試す動きにはなったものの大きく崩れるということもなかった。指数に影響の大きな銘柄が持高調整の買戻しなどで指数を押し上げた面もあり、相変わらず目先の需給次第ということだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
冴えない展開となったが下げ渋りも見られた。まだ移動平均線からの乖離も大きく、手仕舞い売りに押される場面もありそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
米国市場に反応するでもなく冴えない展開となった。配当取りの動きが見られ、空売りの買戻しも見られるのだが、積極的な売り買いには乏しい展開となっている。売るほどの材料も、慌てて買う材料もないということなのだろう。目先の需給次第ということでまだまだ波乱もありそうだ。
香港市場が大きく上昇したが中国企業への懸念が払拭されたということでもないだろう。規制強化の流れは変わらないものと思われ、中国関連というところでは買い難さもみられるだろう。買戻し一巡となったものから売られるということになると日経平均も再度下値を試すことになるだろう。
3万円を割り込まなかったということで値ごろ的な安心感は出ていたようだ。ただ、明日は配当落ちであり、配当と取った後の手仕舞い売りや日経平均の銘柄入れ替えに伴う売り買いなどもあるのだろうから、一方向に大きく動きやすく、動いた方につくというような展開になりそうだ。
日経平均は30,000円台固めとなるかどうか、配当落ち分をしっかりと埋めるような展開となるか、配当落ちでも30,000円をキープできるのかなどが注目される。買われすぎ銘柄の修正安が一服となった感もあるが、買戻し一巡となったということであれば売り直されることもあるだろう。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気！
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