日経平均   29,544.29 円 ▼ 639.67 円
≪東証一部≫
売買高    16億0,259万株
売買代金  3兆8556億8000万円
値上り銘柄数 338 銘柄
値下り銘柄数 1,787 銘柄
騰落レシオ(25日) 132.77 %
為替 1ドル=111.45 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

配当落ちもあって大幅下落だが下値の節目で下げ渋り

米国株が大幅下落となったことを受けて売りが先行、それでなくても配当落ちで大きく下落するかどうかというところであったので、寄り付きから大きく下落して始まった。買戻しは入るものの買い上がるということでもなく、見切り売りなどが嵩んで下げ幅を拡大、日経平均は一時800円を超える下落となった。それでもさすがに29,500円の節目を割り込むと買戻しも入り、下げ渋りとなった。

昼の時間帯は特に動きは見られず、後場に入っても冴えない展開が続き、再度下値を試すような動きも見られたが、引けを意識する時間帯になると買い戻しも入り始め、結局は節目とみられる29,500円をキープしての引けとなった。買戻しを急ぐようなこともなく、買われすぎ銘柄の下げはきつかった。

小型銘柄も総じて大きく売られる展開となった。それでも主力銘柄ほどの投げ売りはなく、東証マザーズ指数も日経ジャスダック平均も軟調というにとどまり、二部株指数は小幅の下げとなった。先物は朝から売り急ぐような場面も見られたが、反発を狙うような買いも入り、指数を押し上げる場面も押し下げる場面もあった。

配当落ちを埋めるというレベルではなく大きな下げとなった。個々から反発も期待されるが少なくとも一気に高値を抜けるというような買い方は期待できそうもない。買われすぎ銘柄の修正安が続くと思われ、売られすぎの修正高が一服となれば、再度下値を試すことになるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線にサポートされて下ヒゲ線となり、いったん戻すような形となった。それでも節目とみられる3万円をしっかりと抜けるかどうか、逆に29,500円をあっさりと割り込むと一気に29,000円程度まで下落となるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

米国株安に連れ安したという形だが、根本には米国でのインフレ懸念、財政問題、そして中国企業の問題、そして何よりも金融緩和の終了の問題などが株価を押さえることになるのだろう。金余りで買われすぎた銘柄の見直しは続くと思われ、少なくとも上値の重い展開となるのだろう。

節目とみられる水準でしっかりと下げ渋りとなったが、反発も鈍く、あとはしっかりと日経平均が3万円まで戻すかどうかということになるが、指数に影響の大きな銘柄の動きが悪いこともあり、指数自体の上値は重いと思われる。

あっさりと3万円を割り込んだということで今度は3万円をこえたところでは売りが嵩んでくると思う。積極的に買い上がるには企業業績面からみて割安なものがしっかりと買われる必要があるが、指数に影響の大きな銘柄には割高なものが多く、指数の上値は重いだろう。

自民党総裁も決まったが、特に市場への影響はないだろう。誰になるかで変わるというような見方もあるが、誰がなっても特に政策に変化は見られないのだろうから、後は経済対策などで実際に企業業績がどこまで回復するかということになる。ただ、新型コロナウイルスの影響は織り込まれ、回復も織り込まれている感もあり、その先、さらに金融緩和が終了してからの業績などを織り込みに行くのではないかと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。