NFTマーケットプレイス「NBA Top Shots」を開発したDapper Labsが、新たに米フットボールのNFL(National Football League)と提携したことが明らかになった。28日、Sports Business Journal紙が報道した。
Dapper Labsは、米プロバスケットボール・NBAの決定的瞬間をNFT化し、トレーディングカードのように収集・交換できるプラットフォーム「NBA Top Shots」を開発した企業だ。同社は、大人気NFTゲーム「CryptoKitties」を開発したことでも知られている。
今回、Dapper LabsはNFLおよびNFL Player Association(NFLPA)との提携を果たし、米フットボールのNFTトレーディングカードゲームを開発することが決定した。
Sports Business Journalの報道によると、今後NFLとNFLPAはそれぞれDapper Labsの株式を保有する計画だという。NFLのトレーディングカードゲームは「NBA Top Shot」と同じようにDapper Labsの独自ブロックチェーン「Flow」上に構築され、試合中に起きる様々な瞬間をNFTとして取引等できるような構想のようだ。
またDapper Labsは、NFLの今シーズンが終了する2022年の2月までにはNFLのマーケットプレイスをローンチする計画だという。
Dapper Labsは先週、米投資企業Coatueが主導した新たな資金調達ラウンドで2億5000万ドル(約280億円)を調達し、76億ドル(約8,505億円)の企業価値がつけられた。
また、米Googleと提携したことも記憶に新しい。Googleはこの提携を通じてブロックチェーンを基盤としたWeb3.0の開発を目指すとしている。
Dapper Labsが手がけるNBA Top Shotsはこれまでに7億ドル(約783億円)以上の取引額を記録している。これは主に今年2月から3月にかけて取引量が大幅に増加したことが起因しているという。
4月にはスター選手であるLeBron James選手のNFTが38万7600ドル(約4,338万円)で落札されるなど、高額で取引されるケースも度々見受けられる。
NFLは米スポーツ界の聖杯とも言われる一大スポーツであることから、今回の提携はDapper Labsにも大きな影響をもたらす可能性があるだろう。(提供:月刊暗号資産)