日経平均   28,550.93 円 △ 410.65 円
≪東証一部≫
売買高    11億5,266万株
売買代金  2兆5647億1800万円
値上り銘柄数 1,048 銘柄
値下り銘柄数 1,047 銘柄
騰落レシオ(25日) 86.78 %
為替 1ドル=113.56 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

売られていたものが買われ、日経平均は大幅高

米国株はまちまちだったが、インフレ懸念が薄れたこともあり、買い先行となった。寄り付きの買いが一巡となった後も買戻しを急ぐ動きやここのところ売られていた日経平均に影響の大きな銘柄が買われ、日経平均は節目とみられる28,500円を試す動きとなった。さすがに28,500円を付けると手仕舞い売りに押されて上げ幅を縮小、大幅高ながら上値の重さも見られる展開となった。

昼の時間帯も買戻しを急ぐ動きも見られ、後場に入ると一段と買い直される展開となった。指数に影響の大きな銘柄が買戻しも交えて大きく上昇、日経平均は節目とみられる28,500円を超えての動きとなった。さすがに28,500円を超えると上値も重くなった。それでも最後まで買戻しが続き日経平均は節目とみられる28,500円を超えて高値圏での引けとなった。

小型銘柄も買い直されるものがみられたが上値も限られた。東証マザーズ指数は堅調、日経ジャスダック平均は小幅高だが、二部株指数は軟調だった。先物はまとまった売り買いも散発的に見られ、指数を動かす場面もあったが、断続的な売り買いではなく、しっかりと指数を方向付けるようなことはなかった。

特に買い上がる材料があったということでもないのだが、ここのところ売られた銘柄が買われ、買われていた銘柄売られるというなかで日経平均は大幅高だった。それでもここからは上値の重さが確認されたということで再度28,000円を試すことになるのだろう。上がれば下がり、下がれば上がる一進一退の動きが続くと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
「三役逆転」となりかけているが、なんとか粘っている感じだ。それでも75日移動平均線に上値を押さえられており、売り時代突入ということで少なくとも上値は重くなるだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

意外に高くなったという感じだ。それでも日経平均だけが高いという印象で東京エレクトロンとファーストリテイリングが指数を押し上げただけということだ。ファーストリテイリングは本日引け後に決算を発表するが、中国でどれだけ儲かったかということになるだろう。

中国の景気が悪いということで売られた面もあるが、空売りが積み上がっているという状況であればどんな決算でも買戻されると思う。それを見越しての買戻しだとすれば、逆に決算発表で売られるということになるだろう。こうした動きが今後も続き、決算発表で指数に影響の大きな銘柄がどれだけ動かされるかで相場の雰囲気も変わりそうだ。

ただ、金融緩和の終了が見えて、かつインフレ懸念が根強いというなかでは金利上昇が信用収縮につながり、株売り、債券売りになる可能性が高く、ここは無理をしないに越したことはないだろう。28,500円から上は売り上がりで良いと思う。

逆に空売りが積み上がれば一気に29,500円あたりまで上昇という可能性もあるが、決算発表が出揃ってくるまではそこまで買い上がり難いだろうし、空売りもし難いのではないかと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。