日経平均   28,283.92 円 ▼ 467.70 円
≪東証一部≫
売買高    15億3,062万株
売買代金  3兆3942億9900万円
値上り銘柄数 159 銘柄
値下り銘柄数 1,994 銘柄
騰落レシオ(25日) 73.69 %
為替 1ドル=113.63 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

いったん下げ止まるも売り直されて大幅下落

先週に引き続き新型コロナウイルスの変異株の感染拡大を懸念して手仕舞い売りに押され大きく売り先行となった。週末の夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が大きく売られたことで大幅安となったが、売り一巡後は買戻しなども見られ一気に戻し一時堅調となる場面もあった。ただ、感染拡大に対する警戒は根強く戻りも限られた。

昼の時間帯には外国人の全面的な入国禁止が伝えられたことで売り直され、後場が始まると節目とみられる28,500円水準での値持ち良かったが、外国人の入国禁止が発表されるとじりじりと値を下げ、再度下値を試す動きとなった。先週末のような売り急ぐ動きもなかったが、買い気に乏しく買い戻し一巡となったものから売られ、安値圏での引けとなった。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って大幅安だった。先物はいったんは買戻しを急ぐ動きも見られたが、後場に入ると下がるから売る、売るから下がるというような展開で戻しもなく売りが続くという感じだった。

引き続き大きな下げとなったが、いったん下げ渋る場面も見られ、底堅さも出て来るのではないかと思う。特に新型コロナウイルスの変異株の影響がどこまで広がるのかを見極めることになるだろう。インフレ懸念が一服となってくれば買戻しなども入って戻すと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
いったん戻したものの節目とみられる28,500円では下げ止まらず、下値を試す動きとなった。28,000円を割り込むと一気に27,500円あたりまで下落となるのだろうし、上値は28,800円あたりで重くなるのだろうが、28,500円あたりまで戻すと思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

いったん下げ渋りも見られたが売り直されてしまった。28,500円という節目で下げ止まらなかったことで売り急ぐことになったのだろうが、下がるから売る、売るから下がるということで買い気の乏しい中で売られたということだ。懸念が先行しているので早晩落ち着いてくると思う。

月末の売りが出たということもあるだろう。今度は月初の買いも期待され、買戻しが入ると一気に戻すことになるのだろう。いずれにしても大きく変動するということであり、指数先行で右往左往することになるのだろう。

新型コロナウイルスの変異株の影響が取り沙汰されているが月末の売りに押されたという面も大きいと思う。空売りが積み上がれば一気に買戻しも入るのだろう。戻りの鈍さを確認しては売られるのだろうが、いったんは月初の買いが入り戻すと思う。

売り直されるとすれば、月初の買いが一巡となった後いうことであり、当面は28,000円台での保ち合いが続くのだと思う。変異株のことがもう少し分かれば落ち着いてくるものと思われるし、外国人の入国禁止措置も好感する動きも出て来るだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。