日経平均 28,860.62 円 △ 405.02 円
≪東証一部≫
売買高 12億1,977万株
売買代金 3兆0620億9400万円
値上り銘柄数 1,195 銘柄
値下り銘柄数 904 銘柄
騰落レシオ(25日) 81.48 %
為替 1ドル=113.50 円
☆ 市況概況 ☆
米国株高を受けて大幅高
米国株が連日の大幅高となったことを受けて買い先行となった。買い気配から始まる銘柄なども多く、大幅高の始まりとなった。昨日同様に寄り付きの買いが一巡となった後は手仕舞い売りに押される場面もあり、その後買い直されるというところまでは同じだった。ただ、昨日と違い腰の据わった買いも入っておらず、値持ちは良いのだが上値も重いという状況だった。
昼の時間帯には買戻しも見られ、後場に入ると上値を試す動きから始まった。前場の高値を上回ると今度は前場の高値が下値目途というような感じで堅調な地合いが続いたが、さすがに引けを意識する時間帯になると手仕舞い売りに押されるものも多くなり、昨日のように日経平均売りのパターンも気になり、上げ幅縮小となった。それでも最後は昨日と反対に買戻しを急ぐような形で買いが入り高値圏での引けとなった。
小型銘柄も引き続き堅調なものが多かったが手仕舞い売りに上値の重いものも目立った。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物はまとまった買いは散発的に見られたものの指数を大きく押し上げるような場面もほとんどなかった。持高調整の売り買いが中心、乗り換え商いが中心という感じだ。
引き続き特に買い上がる材料もないなかで米国株高を受けて大幅高となった。空売りの積み上がっているものが大きく上昇するという感じだが、積極的に買い上がるというような雰囲気でもなく、指数の上昇の割には何となく上値の重い雰囲気だ。節目とみられる水準で上値を押さえられており、手仕舞い売りに押されるものも多くなりそうだ。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
29,000円前後に25日、75日移動平均線や雲、基準線などが収れんしており、上値を押さえられる展開となった。上値の重さを嫌気することになるのだろうが、逆に一気にここを抜けると買い急ぐようなことになるのだろう。
☆ あれやこれやと一言 ☆
相変わらず上がるかから買うというような雰囲気で特に理由がないなかで買えるものが買われる展開となっている。日経平均が先行する形であり、改めて上値の重さが確認される水準となってきている。買戻し一巡となったものから再度調整となるだろう。
先物・オプションSQ(特別清算指数)算出を控えての持高調整やヘッジの先物買いなども見られたものと思われるが、買い材料がないことが買い材料という感じで、空売りが積み上がっているものが買われたということだろう。
そうなるとここからは買戻し一巡となったものから売られるだろう。指数に影響の大きな銘柄で買われすぎ銘柄の修正が再度みられるかもしれない。SQを過ぎれば手仕舞い売りを急ぐことになるのだろうし、来週の米FOMC(公開市場委員会)や日銀の金融政策決定会合を控えての手仕舞い売りも出て来ると思う。
意外に大きな上昇となったが、TOPIXの上昇が鈍く、やはり日経平均に影響の大きな銘柄だけという感じだ。東京エレクトロンが高値を抜けきれないというところを見ても買戻し一巡となった感もあり、再度調整、下値の節目を試すことになるのだろう。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気！
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