日経平均 28,782.59 円 ▼ 15.78 円
≪東証一部≫
売買高 7億4,672万株
売買代金 1兆6165億5200万円
値上り銘柄数 884 銘柄
値下り銘柄数 1,173 銘柄
騰落レシオ(25日) 82.52 %
為替 1ドル=114.40 円
☆ 市況概況 ☆
閑散小動きだがさすがに最後は売られて軟調
米国株が引き続き堅調となったことから買い先行となった。ただ、寄り付きの買いが一巡となると特に買い上がる材料もなく、閑散としたなかで指数は全く方向感が見られなかった。全体的に小動きで方向感が見えないからさらに動けないということで手仕舞い売りに押されるものも多かったが、指数は小動きだった。
昼の時間帯も買戻しが入る場面もあったが、特に大きな動きは見られず、後場もほとんど動かなかった。さすがに引けを意識する時間帯からは徐々に手仕舞い売りに押されるものも多くなり、結局日経平均もTOPIXも軟調だった。売り急ぐ動きはないが閑散に売り無しというだけで買い気は全く見られない状況だ。
小型銘柄も新規上場がピークということもあって総じて堅調だが、盛り上がりは見られなかった。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って堅調だった。先物は全くできない時間がみられるなど超閑散とした状況で指数を動かすこともなかった。まとまった売り買いはほとんど見られなかった。
売り物がないので堅調となったが、特に買い材料もなく、ちょっとした悪材料でもあれば一気に売られるという雰囲気だ。米国市場もクリスマス休暇に入るということで持高調整の売り買いも既に終わったという感じで、材料待ちで方向感に乏しい展開が続くと思う。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
25日移動平均線を下回ることはなかったが、75日移動平均線を試すこともなく方向感に乏しい展開が続いている。25日移動平均線も75日移動平均線も下落が続く中で下値を試す動きになりそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
早くも年末モードということで閑散とした状況が続いている。閑散に売り無しとはいったものの、買いも入らず、動きがないから空売りも積み上がらずさらに上値が重くなるという感じだ。特に材料がないと動いた方に動くということなので動きがないのだろう。
業績面で割安銘柄を買うとか、売られたものを買うというよりは上がるから買う、下がるから売るという参加者が主体の相場では動かないから買わない、動かないから売らないということになるのだろう。クリスマス休暇が終わってからの米国株の動きに連れて右往左往するまで動かないということだ。
加えて、年末売り、年初買いなどの動きも気になり、大きく下がれば買うのだろうが下がらないから買わない、上がらないから買わないとなっている面もある。来年の相場に期待する向きもそれほど多くないということなのだろう。
ただ、波乱もないと思っていると大きな波乱もあるのだろうし、逆に言えば、上でも下でも動いた方に動くということで手ぐすね引いて待っている向きも多いのではないかと思う。当面保ち合いと想定しておき、抜ければ買い、抜ければ売りというスタンスで臨みたい。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気！
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
