2021年12月27日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、上昇通貨は上位より豪ドル(+1.36%)、NZドル(+1.19%)、ポンド(+1.11%)、ユーロ(+0.76%)、カナダドル(+0.66%)、スイスフラン(+0.58%)と続いた。一方で、下落通貨は円(-0.59%)のみとなった。クリスマス休暇を前に調整のクロス円の買い戻しが続いた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

毎週木曜に財務省から発表される対外及び対内証券売買契約の状況をみると、国内の機関投資家は12月2週に海外の中長期債を約1.6兆円売り越している。米ドル/円が114円台に乗せてきたことで、国内生保を中心とする機関投資家は外国債券の売りを加速させている。米ドル/円が115.52円の年初来高値をつけた11月下旬はどうか。11月3、4週合計で2.5兆円の売り越しだ。この外国債券の売り全てが円買いとして持ち込まれるわけではないが、米ドル/円の高値圏ではかなりの円買いドル売り需要が発生している。今週は29日(水)にクリスマス休暇やボクシングデーなどの振替明け、過去の経験則から、為替市場では休暇明け数日は新年の動きを先取りしていることから注目している。ただ、上述の理由から114円後半は重いとみる。ボラティリティ換算の予想レンジは、米ドル/円で113.30~114.80円、ユーロ/米ドルで1.1250~1.1430ドル、ユーロ/円で128.50~130.50円とみている。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。