日経平均   29,069.16 円 △ 392.70 円
≪東証一部≫
売買高    9億5,249万株
売買代金  2兆1688億8600万円
値上り銘柄数 1,871 銘柄
値下り銘柄数 252 銘柄
騰落レシオ(25日) 86.67 %
為替 1ドル=114.88 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株高を受けて大幅高

米国株が堅調、特にナスダック指数が大幅高となったこともあり、半導体関連銘柄などを中心に買い先行となった。寄り付きの買いが一巡となった後は手仕舞い売りに押されて上げ幅縮小となったのだが、すぐに切り返し上値の節目とみられる29,000円を試す展開となった。いったん29,000円を付けたことで上値も重くなったが、値持ちの良さから買戻しも入って29,000円を超えると一気に29,100円台まで上昇となった。それでも買戻し一巡となった後は手仕舞い売りに押されて29,000円を割り込んで前場の取引を終えた。

昼の時間帯は特に動きはなく後場も29,000円を割り込んでの始まりだった。それでも売り急ぐ動きは見られず、29,000円を超えては売られるという展開になった。29,000円を超えると買われないものの、売り急ぐこともなく、指数は小動きとなり、結局最後まで29,000円水準で小動きとなった。節目では上値が重いという感じでもあり、後は物色の対象が広がればしっかりと29,000円を超えるということなのだろう。

小型銘柄も堅調なものが多かったが、上値も重かった。東証マザーズ指数や二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って堅調ながらも上値は限られた。先物はまとまった買いが見られるということでもなかったが、散発的に買い戻しが入り指数を下支えるような場面もあった。

閑散に売り無しという状況から買戻しが入ったということで節目とみられる29,000円水準まで上昇となったが、ここからさらに買われるのかどうかということだ。高値更新となった東京エレクトロンなど半導体関連銘柄の買いが止まれば、再度日経平均は下値を試すことになるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
75日移動平均線や雲に上値を押さえられたものの29,000円を超えてきた。ここからさらに抜けるには雲のねじれまで時間が必要ではないかと思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

堅調な展開となった。米国株に連れ高となったということだが、年内の最終売買日ということでの買い戻しもあったものと思われる。半導体関連銘柄などにはから売りも積み上がったということで買戻しと急ぐ動きもあったのだろう。

閑散とした状況は変わらず、積極的な買い手も見えない感じではあるのだが、逆に年内に売らなければならないというようなこともないので、売り急ぐこともないのだろう。利益確保は後回しというよりはまだ利益確保という水準でないというものも多いのだと思う。

指数を押し上げている銘柄は高値更新となっていて利益確保となるのだろうが、逆に高値更新しているような銘柄は買戻しで損失確定という向きも多いのではないかと思う。もちろん買い手は利益になっているのだがで利益確保ではあるのだが・・・。

いずれにしても腰の据わった買いというよりは目先的な売り買いが中心と思われる。割安銘柄の水準訂正などが見られないと指数の上値も限られるとうことだろう。日経平均は29,000円、TOPIXは2,000という節目を抜けたのだが、ここからもう一段の上昇が見られるのかどうかが注目される。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。