シンガポールを拠点とする暗号資産(仮想通貨)取引所Bitgetが2021年の振り返りと2022年の業界動向に関するレポートを公表した。
レポートでBitgetは、2021年を「重要な年であった」と評価した。ビットコインをはじめ多くの暗号資産が価格を上げたことに加え、爆発的なNFT(非代替性トークン)ブーム、そしてDeFi(分散型金融)の成長と利用領域の拡大など、重要なイベントが非常に多かったと述べている。
特にNFTとDeFiが暗号資産市場に与えた影響は大きく、「(市場の)空前の成長に重要な役割を果たした」と語った。
一方で、Bitgetにおいても2021年は特別な1年になったようだ。
Bitgetによれば、暗号資産市場の先物取引において、同取引所の取引量は世界トップ5にランクインしたという。1日の平均先物取引量は前年の10倍となり、年間総売上高は3億ドル(約344億円)を超えたとしている。
また、取引所の事業拡大についても発表した。
Bitgetは今年3月に分散型ウォレットを提供するBitkeepを買収したほか、12月には投資企業・Foresight Venturesを設立し、Avalanche(アバランチ)やArweave(アーウィーブ)などといったプロジェクトとの提携も実現させた。
すでに有望なプロジェクトをポートフォリオに組み込んでいるとし、今後も積極的に取り組んでいく姿勢を見せている。
レポートの最後では、2022年の活動についても語った。今後、ヨーロッパ、アフリカ、ラテンアメリカの市場拡大に取り組むとしており、イノベーションの力を活用して価値あるサービスを提供していくとしている。
Bitgetは今年に入り、イタリアのプロサッカーリーグ・セリエAに所属する名門ユベントスなどと提携したほか、人気YouTuberラファエルとアンバサダー契約を結ぶなど、露出度を急激に増やしている。(提供:月刊暗号資産)