2022年1月24日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、上昇通貨は上位より円(+0.45%)、スイスフラン(+0.25%)と続いた。一方で、下落通貨も上位よりNZドル(-1.35%)、ポンド(-0.92%)、ユーロ(-0.63%)、豪ドル(-0.40%)、カナダドル(-0.24%)と続いた。リスク回避の動きから、低金利の円やスイスフランが買い戻され、特に後者はウクライナ情勢等の地政学リスクの高まりから永世中立国のステータスが再評価されている。先週1週間でナスダックが-8%の下落と株式市場も調整色を強める。

現在の為替相場の戦略やスタンス

コロナ後のグローバル経済を支えてきた金融緩和だが、大きな転換点をむかえようとしている。今週は、明日25日(火)~明後日26日(水)の日程で米国ではFOMC開催予定。メインシナリオで3月の利上げ開始、年内の資産圧縮の開始が示唆されるとみる。ただ足元で高進が続くインフレに対処するには不十分で、市場の一部は様々なタカ派シナリオを描く。金融市場が動揺しているのは、こうした背景からで、全てはFOMCの結果次第。決め打ちは危険だが、今週の序盤はリスク回避の動きから、クロス円や米ドル/円の戻りは売りだろう。ボラティリティ換算の予想レンジは、米ドル/円で112.50~115.00円、ユーロ/米ドルで1.1250~1.1450ドル、ユーロ/円で127.50~130.00円とみている。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。