この記事は2022年1月20日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年1月21日(金)の午前8時すぎに、株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの西原宏一さんに聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ。1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任したあと、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。 |
為替相場の傾向や相場観
2022年に入ってからの金融市場の注目は、何といってもナスダックだ。年初からナスダック総合指数の下落が続いており、ついに200日移動平均線をも割り込んで、調整局面入り。
この要因は、米金利の続伸だ。米10年債利回りは1月19日(水)についに1.9006%と、2%に迫るレベルまで急進した。
為替相場の戦略やスタンス
金利先物市場では年4回の利上げを織り込みつつあるが、「これでは不十分」の意見が増えている。一部のマーケットの関係者の間では「3月に50bp(1bp=0.01%)の利上げが必要」との意見も台頭。出遅れたことにより信頼を失ったFRBの、インフレを封じ込めるための次の一手に注目だ。
結果としてナスダックの下落はまだ始まったばかりともいえる。ナスダック安、円高トレンドは継続。米ドルと円の戻り売りスタンスも続く。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。