2022年1月28日9時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日27日(木)の米国株は再び値を下げる展開で、ナスダックは1.4%下落。前日に決算を発表したテスラやインテルの見通しが嫌気され、ハイテク株の下げがきつくなっている。今年5回の米利上げと英追加利上げ4回の予想が、昨日27日(木)の短期金融市場に織り込まれる流れとなった。FOMCが3月の会合で50ベーシスポイント(1bp=0.01%)の大幅利上げに踏み切るのではないかとの臆測も流れている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米10年債利回りは1.80%へと反落しているが、2年債利回りが上昇していることでドルは総じて上昇。添付したのが、年初来の主要通貨のドルに対する騰落率。

<年初来主要通貨の対ドル騰落率>(出所:ブルームバーグ)

年初来主要通貨の対ドル騰落率
(画像=ブルームバーグ)

年初からドル金利が急騰する中、NZドルと豪ドルが大きく値を下げている。昨日27日(木)の米ドル/円の上昇で、対円でもわずかにドル高になっているが、率はわずか0.2%であるため年初から対円では動いていないことになる。結果的に、NZドルを対円か対ドルでショートにしているのがこれまでのところ最も収益力の高いトレードになる。米金利上昇、ナスダックと日経平均の下落、クロス円下落のシナリオの継続でNZドル/円の戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。