株価ボードを見る人たち
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 26,170.30 円 ▼841.03円
為替 1ドル=114.69円
売買高(東証一部、以下同) 15億4,526万株
売買代金 3兆8216億7,700万円
値上り銘柄数 87銘柄
値下り銘柄数 2,067銘柄
騰落レシオ(25日) 84.33%

市況概況

特に材料がないなかで売りが売りを呼ぶ形で大幅下落

米国株は軟調で、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物も安かった。米FOMC(公開市場委員会)での材料が出尽くした感や、好決算の発表を好感して買い先行に。

ただ、寄り付きの買いが一巡したあとは、いったん売られてからすぐに切り返し、上値を試す動きになった。しかし、今度はすぐに売り直されて、じりじりと下げ続け、売りが売りを呼ぶような形で大きな下げに。

戻りも見られない状況で、節目とみられた2万7,000円どころか2万6,500円をも下回って、安値圏で前場の取引を終えた。昼の時間帯も特に買い直されるでもなく売りは続いた。後場に入ると一段安に。何とか2万6,200円は保ったが、いったん割り込むとさらに下値を試す動きになった。

その後、2万6,200円を上値に、指数は小動き。最後まで買戻しを急ぐことなく、安値圏での引けになった。

小型銘柄は投げ売り状態で、ほぼ全面安。東証マザーズ指数を筆頭に、二部株指数や日経ジャスダック平均は大幅下落となった。先物は断続的にまとまった売りが見られ「買戻しが入ると売られる」という状況で、相場を下押す要因に。後場では、まとまった買戻しは見られたが、戻り売りに押されて下げ幅を縮小するでもなく大きな下落となった。

売り急ぐ材料があったわけではないが、大きな下落に。ちょうど2015年の夏や2018年の10月〜12月の時のように「下がるから売る」「売るから下がる」という状況で、まったく手に負えない印象だ。

落ち着けば、戻す場面はあるのだろうが「下がるうちは売る」「売られるうちは下がる」ということになるだろう。それでもさすがに底堅さはみられると思うので、米国株が戻せば一気に戻すことになるだろう。

テクニカル分析

日経平均

一気に暴落した。移動平均線や基準線からの乖離もかなり大きい。いったんは底堅さがみられるところであり「どこまで戻すか」ということになる。

あれやこれやと一言

「ここまで売られると思っていなかった」という人が多いだろう。「下がるから売る」という典型的なパターンだが、特に売り材料がないだけに「どこで止まるのか?」の判断が難しい。下値の節目とみられる水準を割り込んだ銘柄は多く、下値模索ということになる。

想定以上に大きな下落になったが、その要因がはっきりしない。米国の利上げが早まることはわかっていたことで、ここから売り急ぐことはないだろう。割安感のある銘柄があり、売り一巡となってくるものが多いのではないか。

米国のFOMC(公開市場委員会)が終わったので「さあ、買おう!」と思っていたが、このような下げとなるとは。意外安で「これではヘッジをする暇もない」という感じ。きょうの寄り付きから、しばらくの間が絶好の手仕舞い場であったという形だ。

それでも、明日と週明けは、月末の売りがでやすい。「先んじて月末の売りに押された」と考えれば、来週からの月初の買いに期待するという手もありそう。さすがにここで下げも一服すると思うので、割安銘柄を中心に買い場探しということでいいだろう。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。