2022年1月27日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

本日27日(木)日本時間早朝のFOMCを受けてドル買いが再燃している。FOMCは次回会合(3月15~16日)での利上げ開始を示唆。買い入れ資産の縮小(量的引き締め=QT)についても、利上げ開始後の比較的早い時期に着手する見通しを示した。パウエルFRB議長は、毎回のFOMCで利上げを検討するのかとの質問に対し、その可能性を否定せず年内4回以上の利上げに含みを残した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

FOMCの結果を受けて米長期金利の上昇も再開しており、当面はドルが強含む展開が見込めるだろう。ただ、パウエル氏の会見後に米国株が下落に転じるなど、株式市場は不安定な展開が続いている。世界の株式市場に落ち着きが戻らなければ、ドルが強含んでも円を売る動きは強まりにくいと考えられる。米ドル/円が115円台を回復するには、株価がFRBの引き締めスタンスに早期に順応して持ち直す事が必要となりそうだ。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。