この記事は2022年1月20日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


羊飼いFOMC
(画像=PIXTA)

2022年1月20日(木)の午前11時に株式会社外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんに聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年、福岡大学法学部卒業後、第一証券株式会社を経て、1991年、株式会社メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替、資金、デリバティブなどの取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月、株式会社外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日19日(水)の米ドル/円は、終値ベースで約0.2%の下落。114.79円前後まで買いが先行したものの、米長期金利の失速などが重しになり、114.21円前後まで反落する上値の重い展開だった。

なお、2年ぶりに一時1.9%を超えた米10年債利回りは、そのあと、1.82%前後まで低下。1.87%前後で取引を終える不安定な動きだった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日20日(木)の米ドル/円は、114.03円前後まで続落する弱含みの展開になっている。しかし、利上げの地ならしを始めるとみられるFOMC(連邦公開市場委員会)を翌週に控え、下値は限定的だろう。

113円台後半では押し目買いの意欲が強そう。もっとも、米利上げ観測が株式市場の重荷になる中では、円の下落余地は限られる公算が大きい。前日19日(水)高値である114.79円に近付けば、戻り売りが優勢になりそうだ。

▽米ドル/円の日足チャート

羊飼いFOMCを翌週に控えて、下値は限定的か
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。