マンション経営を成功させるためには、不動産投資会社が重要な役割を担っています。しかし多くのマンション経営初心者は「どんな基準で選べば良いかわからない」と感じているのではないでしょうか。本稿では、不動産投資会社選びで失敗しないために重要な6つのチェックポイントを紹介し、実際にどのように選べば良いかを解説します。

不動産投資会社の役割

不動産投資会社の選び方 失敗しないために知っておきたい6つのチェックポイント
(画像=Pixel-Shot/stock.adobe.com)

不動産投資会社は、マンション経営の物件購入や運営などをサポートする会社です。会社にもよりけりではありますが、主な業務は次の5つになっています。

1.物件紹介
2.収支計画の作成
3.購入手続き
4.購入後の管理
5.物件の売却

1.物件紹介

マンション経営をする具体的な物件をオーナーに紹介します。物件の間取りや価格だけでなく、周囲の環境や運営コスト、入居者の見通しなどを多角的に検討し、オーナーに最適な物件を紹介してくれます。

2.収支計画の作成

不動産投資会社は、家賃収入や諸経費などの支出を予想し長期的な計画を作成してくれます。しかしその計画内容は、不動産投資会社ごとに異なっています。

空室や修繕費などをしっかり見通した現実的な計画の会社もあれば、リスクの想定が甘い計画の会社もあり、しっかりと比べることが大切になります。

3.購入手続き(金融機関の紹介、申し込みサポート)

物件の売買契約を行い、さらに購入資金の融資を受ける金融機関の紹介や、申し込みのサポートなども対応してくれます。もちろん先ほどの収支計画に、融資返済のシミュレーションも組み込まれています。

4.購入後の管理(入居者の募集、家賃の集金、クレーム対応、修理、点検)

物件を購入した後は、不動産投資会社や別の管理会社が物件の管理を行います。物件の管理は、「賃貸管理」と「建物管理」の2つに分かれ、以下のような違いがあります。

賃貸管理建物管理
入居者募集や家賃の集金、クレーム対応など物件の修理や点検、定期的なメンテナンスなど

5.物件の売却(購入者を探す、契約)

将来物件を売却するときは、そのサポートも専門家である不動産投資会社に任せるのが一般的です。購入者を探す宣伝活動や物件の案内、説明、契約などが主な業務です。

物件を希望の価格で売却するためには、不動産投資会社の役割がとても重要になります。

不動産投資会社を選ぶ6つのチェックポイント

不動産投資会社の選び方 失敗しないために知っておきたい6つのチェックポイント
(画像=StudioRomantic/stock.adobe.com)

マンション経営で大切なパートナーとなる不動産投資会社は、どのような点を確かめて選べば良いのでしょうか。

ここからは、ぜひチェックしていただきたい6つのポイントを解説します。

1.会社の規模
2.豊富な実績
3.自社物件を扱っている
4.高い入居率を維持している
5.物件管理も行っている
6.有益な情報を発信している

1.会社の規模

大きな資産を任せるマンション経営では、不動産投資会社の規模は必ず確かめたいポイントです。

ただ規模が大きければいいというわけではありませんが、一つの目安にはなります。また、規模が大きければそれだけ安定した会社であることがわかり、突然倒産するといったリスクを回避しやすくなります。

特にマンション経営は長期的なサポートを任せるため、長く存続する会社規模であることはとても重要です。具体的な確認すべきポイントは、資本金や従業員数、会社の業歴、支店数などです。

もちろん扱う物件の良し悪しも大切ですが、安定した会社という基盤の上にあって始めて良い物件になると考えるべきでしょう。

2.豊富な実績

検討する不動産投資会社の、売買物件数も必ず確かめましょう。実績が多ければそれだけマンション経営のノウハウがたくさん蓄積されているからです。

とくにマンション経営初心者にとって、多く情報提供をしてくれる不動産投資会社かが経営成功のカギを握ります。

多くの実績がある会社ならば、経験にもとづいた視点でオーナーの経営方針に合った物件を選んでくれることでしょう。

また多くのオーナーとネットワークがあるため、物件売却時にはより早く有利な条件で購入者を見つけてくれるでしょう。

3.自社物件を扱っている

自社物件を扱っている不動産投資会社を選ぶと、より納得した物件購入ができます。

自社物件なら詳細に仕様やメリット、注意点などを知っており、しっかりと説明を受けてから購入できるからです。また購入後も責任を持った物件への対応が期待できます。

しかし不動産投資会社の中には物件の仲介が専門で、他の所有者のマンションを紹介するだけの会社もあります。他の物件では細かな点までわからず、事前に十分な説明が受けられない可能性があります。

またその物件の知識が少ないと、購入後のサポートも手薄になることも予想されます。こうした会社には注意しなければなりません。

4.高い入居率を維持している

不動産投資会社を選ぶときは、扱っている物件の入居率を必ず確かめましょう。

入居率はマンション経営の収益に直結する重要な指標です。入居率が低いようでは、安定したマンション経営を行うことができません。

入居率は物件の良し悪しだけで決まるものではなく、不動産投資会社による入居者の募集活動や建物管理が大きく影響します。

そのため高い入居率を維持している不動産投資会社なら、物件の管理もしっかり行ってくれると判断できます。

5.物件管理も行っている

大切な資産を任せるなら、物件管理も行う不動産投資会社を選びましょう。

不動産投資会社の中には、物件管理は別会社に委託しているところもあります。それでは管理会社との新たなやりとりがオーナーに発生し、時間や手間が取られます。

また物件情報や契約条件などの引継ぎがうまくいかず、契約時に聞いていた話と違ったということでトラブルに発展する恐れもあります。

物件購入から管理まで同じ会社で行われたほうが、コミュニケーションもスムーズで話の行き違いなども未然に防ぐことができます。

6.有益な情報を発信している

検討する不動産投資会社が、マンション経営の有益な情報発信をしているかも確かめてみましょう。

オーナーにメリットのある情報を積極的に提供していのは、マンション経営で失敗してほしくないという思いからです。そうした活動を地道に行っているなら、信頼できる会社と考えて良いでしょう。

不動産投資会社選びで最も大切なのは、やはり信頼できる相手かどうかです。数字上の条件が優秀でも、信頼できない会社では安心して経営のパートナーに選ぶことはできません。

その会社がどのような情報を発信しているか目を通し、信頼に値するかしっかり見極めるようにしましょう。

数ある不動産投資会社の中から絞り込むには

さまざまな条件を確かめた後は、実際に不動産投資会社を絞り込んでいきましょう。具体的には次の2つのステップで選んでいくことをおすすめします。

1.資料を読む
2.セミナーに参加

1.資料を読む

不動産投資会社のサイトを見ると、マンション経営や資産形成についての資料がダウンロードできるところがあります。

これを読むと、マンション経営を成功させるための基本的な知識を学べるだけでなく、その会社の資産形成に対する考え方を知ることもできます。

ひとつの不動産投資会社をマンション経営のパートナーに選ぶと、とても長い付き合いになります。そのためその会社の考え方や進むべき方向が、自分と合っているかはとても大切です。

そうした点をあらかじめ知るうえで、提供されている資料に積極的に目を通すことをおすすめします。

2.セミナーに参加

不動産投資会社の資料を読んだら、その会社が主催するセミナーに参加してみましょう。

セミナーではネットの情報だけでは得られない、マンション経営の具体的なテクニックや最新の社会情勢に応じた戦略を聞くことができます。さらにマンション経営の疑問を直接質問し、解決することも可能です。

また、その不動産投資会社がどのような雰囲気かわかるなどのメリットがセミナーにはあります。自分に合った不動産投資会社を選ぶうえで、セミナー参加は大いに役立つはずです。

最適なパートナーを選ぼう

不動産投資会社の選び方 失敗しないために知っておきたい6つのチェックポイント
(画像=Pichsakul/stock.adobe.com)

不動産投資会社は、マンション経営を行うための重要なパートナーです。多くのノウハウを兼ね備えた会社を見つけられれば、マンション経営は大きく成功に近づきます。

そのためには不動産投資会社を選ぶ手間を惜しんではいけません。お伝えしたポイントを改めて見直したうえで、セミナー参加などで頼れるパートナー探しをスタートさせましょう。

(提供:Dear Reicious Online



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