主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年8月10日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼7日(金)の為替相場
(1):中国貿易収支 予想を上回る
(2):弱い米7月雇用統計
(3):米リッチモンド連銀総裁「低調なまま均衡」
▼7日(金)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:方向感を探る展開/ ▼注目の経済指標・イベント
7日(金)の為替相場
期間:7日(金)午前6時10分~8日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国貿易収支 予想を上回る
中国7月貿易収支は1125億ドルの黒字となり、過去2番目の黒字額を記録した6月(1256.2億ドル)からは減少したものの、市場予想(1071億ドル)を上回った。世界的な人工知能(AI)投資ブームを背景に、半導体などのハイテク製品の輸出が増加。輸出額は前年から23.9%増加し、3978.5億ドルとなった。
(2):弱い米7月雇用統計
米7月雇用統計で、非農業部門雇用者数は市場予想(8.0万人増加)に反して、前月から2.3万人の減少となった。5月及び6月分が合計で10.3万人下方修正されたことを受け、3カ月平均の増加幅は2.0万人となり、前月時点の7.7万人から減少した。一方、失業率は市場予想および前月の4.2%より低い4.1%に低下。労働参加率が61.4%と2021年2月以来の水準に低下しており、労働市場からの退出者が増加したことが失業率を押し下げた。7月の平均時給は前月比+0.1%、前年比+3.2%といずれも予想(+0.3%、+3.5%)を下回った。米7月雇用統計の弱い結果を受けてドルが全般的に売られると、ドル/円は156.63円前後まで急落した。クロス円はドル/円の急落に連れたものの、ストレートドルの上昇もあり、その後は急落前の水準を回復した。
(3):米リッチモンド連銀総裁「低調なまま均衡」
米リッチモンド連銀のバーキン総裁は、「米国の労働市場は低調なまま均衡している」との認識を示した。また、「現時点で賃金インフレは見られず、労働市場が物価上昇圧力を強めているとは考えていない」と述べたうえで、「インフレ率を目標値に戻す必要があるという連邦準備制度理事会(FRB)議長の意見に同意する」との見解を示した。