2022年下半期のスタートが目前だ。中国では今年後半、5年に1度の共産党大会が開かれる。また、日中国交正常化や中韓国交樹立で節目の年を迎える。APEC首脳会談など経済動向に影響するイベントもある2022年下半期。中国の政治・経済に関わる重要行事を月ごとにまとめた。
7月
中国共産党創立
中国共産党は1921年7月に第1回党大会が開催され、2022年で創立101年を迎える。100周年だった2021年は、北京の天安門広場で祝賀大会が開かれた。習近平国家主席が演説し、それまで党が目標に掲げてきた「小康社会(ややゆとりのある社会)」を全面的に実現したと述べた。
北戴河会議
北戴河(ほくたいが)会議とは、毎年夏、河北省の北戴河で中国共産党の現役指導者・長老・有識者などが集まる重要会議だ。党人事などが議論され、中国政治に大きな影響力がある。協議内容や日程、参加者などは大半が非公表。7月下旬から8月上旬に開催するとみられる。
8月
人民解放軍建軍95周年
中国人民解放軍は、1927年8月1日に江西省南昌で起きた国民党に対する武装蜂起を起源とする。2022年で建軍95周年となる。総兵力は約200万人で、陸空海軍の他、核ミサイルを扱うロケット軍などもある。中国経済が成長し、大手企業への就職を目指す若者が増加していることなどから、近年は志願者不足の傾向にある。
日中平和友好条約締結
日中平和友好条約は1978年8月12日に署名、同年10月23日に発効した。日中国交正常化から6年後の平和条約締結で、日本と中国は将来にわたって平和友好関係を発展させること、経済・文化・民間交流に努めることなどが定められた。
中韓国交樹立30周年
中国と韓国は1992年8月24日に両国の当時の外相が共同声明に調印し、国交を樹立した。両国は北朝鮮の核ミサイル対策などで協力し合う。国交樹立30周年を迎えることを踏まえ、両国は国防省や軍の交流を活性化していく方針だ。
9月
一帯一路サミット(香港)
2021年9月1〜2日、香港特区政府と香港貿易発展局が共催する第6回「『一帯一路』国際協力サミットフォーラム」が開かれた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインでの実施となった。サミットは、習近平政権が掲げる広域経済圏構想「一帯一路」を契機としたビジネスに関連する情報発信の場だ。2022年も開催が期待される。
東方経済フォーラム
2022年9月5〜8日、ロシア極東のウラジオストクで第7回東方経済フォーラム(EEF)が開かれる予定だ。フォーラムはロシア政府が主催し、ロシア極東への投資拡大を目的とする。2021年は日本、中国、韓国、インドなどが参加したが、当時の菅義偉首相は欠席だった。2019年までは安倍晋三元首相が4年連続で出席していた(2020年は新型コロナウイルスの影響で開催中止)。
日中国交正常化50周年
1972年9月29日に、北京で日本の田中角栄首相と中国の周恩来首相(いずれも当時)が共同声明に署名し、日本と中国の国交が正常化した。50周年という節目を迎え、経済界を始め日本・中国の各所で記念事業や行事が実施・計画されている。
一方で、2022年2月に北京の日本大使館員が中国当局に一時拘束された問題や、ウクライナに侵攻したロシアに対する中国政府の姿勢など、外交面では課題や懸案が尽きない。習近平国家主席は2019年、9年ぶりに来日して以来、来日の予定は立っていない(2022年6月現在)。
10月
中国建国「国慶節」
10月1日は中国の建国記念日で、「国慶節(こっけいせつ)」と呼ばれる祝日だ。1949年10月1日に、北京の天安門広場で毛沢東氏が、中華人民共和国中央人民政府の成立を宣言した。例年大型連休となり、中国では人や経済の動きが活性化し、個人消費が拡大する傾向にある。ただし、2021年は新型コロナウイルスの影響で停滞していた。
11月
中国共産党第20回大会
中国共産党は5年に1度、秋に党大会を開く。2022年は第20回党大会が開催される予定で、香港のメディアは11月に開かれる見通しだと報じている。今回の党大会で習近平総書記(国家主席)が3期目を続投するとみられ、指導部の人事が注目される。
中国国際輸入博覧会
中国国際輸入博覧会は輸入特化型の総合見本市で、日本を含む世界127ヵ国・地域から約2,900社・団体が参加する。中国が輸入拡大をアピールする場でもある。2022年は第5回となり、11月5〜10日に上海で開かれる。
APEC首脳会議/閣僚会議
アジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会談が11月18〜19日、議長国であるタイの首都バンコクで開かれる。2021年は新型コロナウイルスの影響でオンライン開催だったが、2022年は対面で行う予定だ。APECは日本、中国、米国、ロシアなど21の国・地域が参加し、貿易自由化や経済協力について協議する。
12月
改革開放
中国が近代化を目指して進める「国内改革」と「対外開放」政策である改革開放は、鄧小平元国家主席が指導し、1978年12月の共産党中央委員会総会で決定したとされる。
経済成長を最も重要視した結果、中国は世界第2位の経済大国となった。一方で、貧富の差が拡大している。習近平国家主席は2021年に「共同富裕」を掲げ、高所得層や企業に社会への還元を促し、中間層を増加させることで社会全体を共に豊かにする方針を打ち出している。
中国政治・経済の重要行事を引き続きチェック
上半期は、2月に起きたロシア軍によるウクライナ侵攻の影響が続き、国際社会が混乱に陥った。世界経済と共に中国経済や外交も影響を受けている。外交や政治に関する重要行事やニュースのフォローを欠かさず、中国経済の動向を見ていきたい。
ご投資にあたっての留意点
取引や商品ごとに手数料等およびリスクが異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目論見書、等をよくお読みください。
外国証券等について
外国証券等は、日本国内の取引所に上場されている銘柄や日本国内で募集または売出しがあった銘柄等の場合を除き、日本国の金融商品取引法に基づく企業内容等の開示が行われておりません。
手数料等およびリスクについて
国内株式等の手数料等およびリスクについて
国内株式等の売買取引には、約定代金に対して最大1.2650%(税込み)の手数料をいただきます。約定代金の1.2650%(税込み)に相当する額が3,300円(税込み)に満たない場合は3,300円(税込み)、売却約定代金が3,300円未満の場合は別途、当社が定めた方法により算出した金額をお支払いいただきます。国内株式等を募集、売出し等により取得いただく場合には、購入対価のみをお支払いいただきます。国内株式等は、株価の変動により、元本の損失が生じるおそれがあります。
外国株式等の手数料等およびリスクについて
委託取引については、売買金額(現地における約定代金に現地委託手数料と税金等を買いの場合には加え、売りの場合には差し引いた額)に対して最大1.1000%(税込み)の国内取次ぎ手数料をいただきます。外国の金融商品市場等における現地手数料や税金等は、その時々の市場状況、現地情勢等に応じて決定されますので、本書面上その金額等をあらかじめ記載することはできません。
国内店頭取引については、お客さまに提示する売り・買い店頭取引価格は、直近の外国金融商品市場等における取引価格等を基準に合理的かつ適正な方法で基準価格を算出し、基準価格と売り・買い店頭取引価格との差がそれぞれ原則として2.50%となるように設定したものです。
外国株式等は、株価の変動および為替相場の変動等により、元本の損失が生じるおそれがあります。
投資信託の手数料等およびリスクについて
投資信託のお取引にあたっては、申込(一部の投資信託は換金)手数料をいただきます。投資信託の保有期間中に間接的に信託報酬をご負担いただきます。また、換金時に信託財産留保金を直接ご負担いただく場合があります。投資信託は、個別の投資信託ごとに、ご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なるため、本書面上その金額等をあらかじめ記載することはできません。
投資信託は、主に国内外の株式や公社債等の値動きのある証券を投資対象とするため、当該金融商品市場における取引価格の変動や為替の変動等により基準価額が変動し、元本の損失が生じるおそれがあります。
この資料は、東洋証券株式会社が信頼できると思われる各種のデータに基づき投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成したもので、投資勧誘を目的としたものではありません。また、この資料に記載された情報の正確性および完全性を保証するものでもありません。また、将来の運用成果等を保証するものでもありません。この資料に記載された意見や予測は、資料作成時点のものであり、予告なしに変更することがありますのでご注意ください。この資料に基づき投資を行った結果、お客さまに何らかの損害が発生した場合でも、東洋証券株式会社は、理由の如何を問わず、一切責任を負いません。株価の変動や、発行会社の経営・財務状況の変化およびそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込むことがありますので、投資に関する最終決定は、お客さまご自身の判断でなされるようお願い致します。この資料の著作権は東洋証券株式会社に帰属しており、電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、無断で複製または転送等を行わないようにお願い致します。
◇商 号 等:東洋証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第121号 ◇加 入 協 会:日本証券業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会 ◇本 社 所 在 地:〒104-8678 東京都中央区八丁堀4-7-1 TEL 03(5117)1040 https://www.toyo-sec.co.jp/