この記事は2022年6月23日に「月刊暗号資産」で公開された「ユニスワップが「Genie」を買収 NFT市場に本格参入へ」を一部編集し、転載したものです。


ユニスワップが「Genie」を買収 NFT市場に本格参入へ
(画像=Postmodern Studio/stock.adobe.com)

分散型取引所(DEX)のユニスワップ(Uniswap)が22日、NFT(非代替性トークン)マーケットプレイスアグリゲーターのGenieを買収することを発表した。この買収により、ユニスワップ上でNFTの売買が可能となる。

まずはGenieの機能をユニスワップのWebアプリに導入し、その後、今秋を目安として複数のNFTマーケットプレイスにおいてNFTの売買を可能にするとしている。また開発者向けAPIやウィジェットにもNFTを統合する予定となっており、Web3.0ユーザーやビルダーのための包括的なプラットフォームにしていく予定だという。

ユニスワップがNFT市場へ参入するのは今回が初めてではない。2019年にNFTの流動性プールであるユニソックス(Unisocks)を立ち上げた過去がある。

ユニスワップはNFTについて、Web3.0に対しての重要なゲートウェイとして位置付けていると説明。その上で、今後もNFT市場に対し様々なアプローチを行っていく姿勢を見せた。

また、ユニスワップを開発するUniswap labsは今後Genieのユーザーに対してUSDCをエアドロップする計画を予定している。8月にエアドロップを開始し、スナップショットに基づいて最大12ヵ月請求することを可能とする予定だ。

今回のGenieの買収はユニスワップのガバナンスで決定した事項ではなく、Uniswap labsで決定した内容となっているため、独自暗号資産(仮想通貨)UNIをはじめ、その他トークンに影響はないと説明している。

今回ユニスワップが買収したGenieは、特定のNFTが最適な価格で出品されているNFTマーケットプレイスを見つける機能や、取引手数料(ガス代)を抑える機能の提供等をしている。

取引手数料の高騰はNFTを取引する上で大きな課題となっており、現在国内外の様々なプロジェクトやマーケットプレイスがユーザーの負担を軽減する取り組みを進めている。(提供:月刊暗号資産