この記事は2022年11月9日に「月刊暗号資産」で公開された「Google Cloudがソラナのバリデータに 2023年にはBNEにも対応予定」を一部編集し、転載したものです。


Google cloud
(画像=raki Illustrations/stock.adobe.com)

Google Cloudは6日、ソラナ(Solana:SOL)のバリデータとしてネットワークに参加していることを明かした。また、Google Cloudが10月末にリリースしたノードホスティングサービス「Blockchain Node Engine(BNE)」で、ソラナをサポートすることも発表した。同サービスでは現在イーサリアムブロックチェーンに対応しているが、これにソラナが加わる形となる。

BNEはノード運用で課題となるネットワーク同期の待機や接続状態の監視、トラブル時の再起動などをGoogle Cloudが代行するサービス。これにより、ノード運用の負担が軽減するとされている。今回の発表に伴い、今後はソラナのノード運用も従来と比べ負担を減らして行うことが可能となった。なお、BNEへの対応は2023年中になる見込みだ。

また、Google Cloudはソラナの開発者が過去のデータへ簡単にアクセス可能できるよう、ソラナのデータをインデックス化し、そのデータをクラウドデータウェアハウス「BigQuery(ビッグクエリ)」で公開すると明らかにした。

ポルトガル・リスボンで開催されたソラナのカンファレンス「Breakpoint」で講演したGoogle CloudのWeb3.0プロダクトマネージャーであるナリン・ミタル(Nalin Mittal)氏によれば、ソラナのBigQueryへの対応は2023年第1四半期になる予定だという。なお、ミタル氏はソラナエコシステムの厳選されたスタートアップに対してクレジットプログラムを導入し、最大10万ドル(約1,460万円)のクラウドクレジットを提供することも明かした。

Google Cloudはソラナのバリデータを通じて、ソラナブロックチェーンについて学習し、費用対効果の高い方法で運用する方法について調査するとしている。

今回の発表に併せて、Google Cloudはまもなく米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)の決済サービスである「コインベース・コマース(Coinbase Commerce)」に対応することも強調した。これにより、Google Cloudの一部顧客はサービスの支払いに暗号資産を用いることが可能となる。

Google Cloudは先月11日に長期のパートナーシップを締結したと発表している。このパートナーシップを通じて、両者は互いのサービスを活用していく方針だ。(提供:月刊暗号資産