本記事は、井上裕之氏の著書『潜在能力が開花する速聴インプット術』(フォレスト出版)の中から一部を抜粋・編集しています
最も確実に速読力を手に入れる方法
速読の習得を試みたことがある人はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。書店に行けば関連本が何冊も所狭しと並んでおり、ベストセラーとなった書籍もたくさんあります。
読みたいと思っている本が膨大にあるのに、読む時間がないという本好きにとっては、夢のようなスキルです。
また、速読はビジネスにおいても重宝されます。ライバルよりもいち早く最新情報を入手できるので常にビジネスの最先端を走ることができます。短時間でさまざまな資料を読み込めるので、事務作業の効率も一気に上がりますし、資格取得などの勉強にも有利です。
しかし、どれほどの人が速読を習得できたのでしょうか。
私はフォトリーディングの講座を受けて、ある程度のスキルを得た自信があるものの、それ以外の速読法については試した経験がないのでピンときません。
確かに、1ページを2秒くらいで読む人を見たことはあります。本当に理解して読んでいるのか疑ったのですが、その方はスラスラと内容を語ってくれました。芥川龍之介も速読ができたそうですが、世の中にはこのような達人・天才がいることは間違いありません。また、そこまで極端ではないにしろ、明らかに他の人よりも2倍以上のスピードで本を読み終える人もいます。
しかし、こんなにもすばらしい能力にもかかわらず、学校の授業で採用されたという話は聞いたことがありません。子どもたちに速読を習得させれば、一気に学習効率も上がるはずなので、不思議に思っている人もいるでしょう。おそらく、再現性という面で個人差が大きく、また習得率も決して高くないからだと想像します。
では、速読は特別な才能やセンスがある人しかできないスキルなのでしょうか? いえ、速聴によって速読力を上げることは誰にでもできるのです。