(画像=Moto meganeより引用)

CRF1000Lには『アフリカツイン』というペットネームが冠されているが、実はそれ以前にもアフリカツインを名乗る“オリジナルモデル”が存在していたことをご存じだろうか?

それが1988年に国内で発売されたXRV650アフリカツインで、市街地オンロードから高速道路、そしてオフロードまでも走破できる『アドベンチャー』というカテゴリーを確立したとも言えるマシンだ。

(画像=Moto meganeより引用)

このXRV650アフリカツインは、世界でもっとも過酷と言われるパリ・ダカールラリーを1986年から4連覇したワークスマシン・NXR750のレプリカ的な位置付けにあり、同ラリーの市販車に近い状態で競うマラソンクラスでは1989年と1990年の2年連続優勝も成し遂げている(1990年モデルからは排気量を750ccに拡大)。

16YM CRF1000L Africa Twin(画像=「Moto megane」より引用)

しかし、2016年に登場したCRF1000L“新生アフリカツイン”は、同じ2気筒でも完全新開発の直列2気筒1000ccエンジンを搭載。270度位相クランクの不等間隔爆発&ツインプラグによる位相点火制御システムにより、トラクションの向上と気持ちの良い鼓動感を実現している。

トランスミッションはマニュアル6速に加えてデュアル・クラッチ・トランスミッションも採用され、コントロールが難しい荒れた路面でもエンジンをストールさせることなく、スムーズなライディングを堪能することができる。

そんな新生アフリカツインのオーナーであるワイルドボアさん。より快適な座り心地を求めてサードパーティのカスタムシートを物色していたが、国内アドベンチャーモデル向けのシートがほとんどないという事実に愕然…。

そこで、バイクシート神戸に助けを求めたというわけだ。

さらなるクッション性と滑りにくさを求めてシート製作を依頼

(画像=Moto meganeより引用)
(画像=Moto meganeより引用)

バイクシート神戸はオフロードモデルやアドベンチャーモデルのシートカバーを販売しているということもあり、完全オリジナルデザインでの製作を依頼しました。CRF1000Lのノーマルシートはローポジションも選べて足付き性が調節できるのはありがたいのですが、僕はクッション性と滑りにくさの向上を目指しました。

しかも、アドベンチャーモデルには珍しい『タックロールデザイン』でお願いしたんです」