この記事は2023年2月9日に「月刊暗号資産」で公開された「The Sandbox、サウジアラビアの政府機関とメタバース関連で提携」を一部編集し、転載したものです。


The Sandbox
(画像=Diego/stock.adobe.com)

メタバースを展開するザ・サンドボックス(The Sandbox)の共同創設者兼COOであるセバスチャン・ボルジェ(Sebastien Borget)氏は8日、サウジアラビアデジタル政府機関(DGA)との間で、パートナーシップMOU(覚書)に署名したことを発表した。これを受けザ・サンドボックスのトークン・SANDは一時約28%の高騰を見せた。

ボルジェ氏はTwitterで、「LEAP2023開催中に、ザ・サンドボックスとサウジアラビア政府機関(DGA)の間で、MOUパートナーシップ式典の際に署名できたことは本当に光栄だ。メタバースの活性化において互いに探究し、アドバイスし、サポートし合えることを楽しみにしている。LEAP2023を主催してくれたサウジアラビアデジタル政府機関に改めて感謝したい」と述べた。

今回MOUを締結したテクノロジーイベント「LEAP2023(LEAP Tech Conference2023)」は、2月6日から9日にかけてサウジアラビアのリヤドで開催されている。ボルジェ氏によると、MOU締結に伴うパートナーシップの詳細については今後数週間で明らかにされるようだ。

サウジアラビアデジタル政府機関は、同国がデジタル経済のトップを目指すために設立された。政府は設立時、「市民から政府、政府から市民、政府から企業の間でデジタルインタラクション、オンラインプラットフォーム、電子サービスを作成する上で、有益な役割を果たす。その結果、透明性が高く、安全で費用効果の高いサービスを提供することで政府部門の効率性を一元化して改善する」と声明で述べている。

またサウジアラビアはCBDC(中央銀行デジタル通貨)導入に対しても積極的な姿勢を見せており、研究を強化している。

サウジアラビア中央銀行(SAMA)が先月発表したところによると、現地の銀行やフィンテック企業と連携し、国内のホールセール型CBDCのユースケースに焦点を当てたプロジェクトのフェーズに進んだという。

サウジアラビア中央銀行は関係する国際機関や地方自治体らと相談し、CBDCに関する研究を続ける予定だとしている。また、今後は政策、法律、規制に関する検討も行うとしていた。

同行のファハド・アルムバラク(Fahad Almubarak)総裁によると、「地元の銀行や決済会社は常にこのプロジェクトと実施における要である」と述べている。(提供:月刊暗号資産