大幅な増益が引き金に

M&A実施のポイントとなる業績はどうか。直近の2023年1月期第3四半期の業績を見てみると、同社が手がける「ゴルフ事業」「トラベル事業」「その他事業」はいずれも営業黒字を達成した。

ゴルフ事業では前年同期比で9.3%の増益、その他事業も金額は多くないものの、伸び率は96.3%と大きい。そして唯一赤字だったトラベル事業もわずかではあるが黒字となった。

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(画像=「M&A Online」より引用)

2023年1月期通期でも、この傾向は変わらず、営業利益3億円(前年度比39.5%増)、経常利益2億9000万円(同53.4%増)、当期利益2億円(同61.5%増)といずれも大幅な増益を見込む。

ゴルフは新型コロナウイルス感染の可能性の低いスポーツとして若者の間で人気となっており、同社のゴルフ事業でも個人を中心とした少人数での利用のほか、大人数を集客するイベント企画やコンペなどの団体客の予約が増加傾向にある。

トラベル事業も日本政府が2022年10月から入国規制を緩和したことから訪日外国人旅行者数が増加に転じており、同社もこれに合わせ積極的に事業を展開している。

主力のゴルフ事業とトラベル事業の先行きに期待が持てることから、来期以降の業績も堅調に推移することが見込まれる。こうした業績の先行き見通しは、M&Aの実施の引き金になりそうだ。

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文:M&A Online編集部