1970年代後半に、オンロード、オフロードなどレースカテゴリーを超えてプロライダーの中で誰が一番速いのか?というレース『スーパーバイカーズ』が行なわれていた。
そこで登場したマシンが、モトクロッサーにフラットトラック用のホイールとタイヤを履かせたマシンだ。オンロードコースとオフロードコースの割合が半々のコースで、異種格闘技のようなレースは盛り上がり人気となった。
その流行はヨーロッパにも飛び火し、フランスを中心に人気が高まっていく。
「Supermotard(スーパーモタード)」のmotardはフランス語で、バイク乗り、ライダーという意味。英語の「Superbikers」のフランス訳なのだ。
ここでマシンとレース内容はより洗練され、オンロード7割、オフロード3割のコースを、モトクロッサーマシンに17インチのオンロードホイールを履かせたマシンが主流となり、現在に至る。
他のレースにはない、コーナー進入で豪快にリヤタイヤをスライドさせカウンターをあてて走る姿は日本でも話題となった。この人気の高まりから2003年にはスーパーモタード選手権が開催。2005年からはMFJの公認レースとして開催されるまでになった。
メーカーもこのモタード人気を受け、様々なモデルが発売される。
スズキのDR-Z400SMもそのころに登場したマシンだ。
ベースとなっているのは2000年に発売されたDR-Z400S。
エンデューロマシン直系のレプリカモデルを、モタード向けにモディファイされた本気マシンだ。軽快なハンドリングと軽量な車体でコーナーが最高に楽しい!
今回シートの張替えをしたDr.Kさんも、この走りに魅了された一人だ。
純正ハイシートのイメージチェンジ!
以前はリッタークラスのSSに乗っていたというDr.Kさん。
小回りが利き、燃費も良くて軽いという理由からDR-Z400SMに乗り換えたそうだ。
「FCRキャブやヨシムラ製マフラー、RKエキセルのホイールなど一通りカスタムしました。
シートは純正のハイシートを中古で手に入れました。でも表皮は黒一色だったんです」。
シートのカラーをツートンにしたくてネットで調べたところバイクシート神戸を発見! 早速連絡したという。
「ブラックとイエローのツートンで作成出来ないかと相談したところ、純正ハイシート用の型はすでにあると返事をいただきました。それでシートの張替えを依頼したんです」。