事業売却は前向きに検討
―出口戦略についてはどのようなお考えをお持ちですか。
IPOを考えている。暗号資産を使うこともあるので、基本的にはナスダック(米国の電子株式市場)への上場を目指している。2026年から2027年ごろまでに実現できればと考えている。
-M&Aについてはどうですか。
会社を売る考えはないが、昨年作ったいくつかのユースケースはそれぞれ事業として成り立つので、これを売却することはあるだろう。我々のコア事業はWeb3を活用するプラットフォームを作ることで、ユースケースはコア事業を伸ばすためのものなので、これについてはその分野に詳しい企業に売却するか、あるいは合弁でやることを計画している。
-昨年のピッチコンテストでの特別賞の褒賞は大手企業からの出資が受けられるというものでした。
特別賞を与えてくれた企業からの出資は実現しており、共同のプロジェクトも進んでいる。近く発表できるだろう。このほかに、このピッチコンテスト関連で別の企業からの出資も実現した。ピッチコンテストに出て知名度を上げるのは事業を拡大する上で大いに役立つ。
【水岡駿氏】
2011年、デジタルマーケティングエージェンシーを日本と中国で起業。
2017年、カスタマイズ時計メーカーUNDONE JAPANを共同創業。代表取締役社長に就任。複数企業の技術顧問に就任。
2019年、UPBONDを創業。代表取締役社長に就任。Web3ウォレット「UPBOND Wallet」を提供するとともに、IP 業界(知的財産を活用するビジネス)、建設業界、小売業界などの先進的な取り組みを行う大手企業とWeb3を本格的に活用した共創プロジェクトを推進中。
文:M&A Online