富士フイルム <4901> は4日、脳疾患や心臓疾患、腫瘍などの各種疾病の機能診断に役立つPET(陽電子放射断層撮影)検査用の放射性医薬品市場に参入すると発表した。

PET検査は「核種」と呼ばれる原子核中の陽子の数や中性子の数等によって規定される特定の原子の種類を、人に放射性医薬品を投与して断層撮影する検査だ。従来の検査に比べて高い精度を誇るため、各種疾病や治療方針の決定に役立っている。

近年増加しているアルツハイマー型認知症の診断精度の向上などにも期待が寄せられている。

今後は約60億円を投資して国際戦略総合特区に指定されている彩都西部地区(大阪府茨木市)と殿町地区(神奈川県川崎市)に研究開発拠点を新設する。

なお、富士フイルムグループはアルツハイマー型認知症の治療薬の開発に注力していて、様々な分野からアルツハイマー型認知症の予防から診断・治療まで幅広くカバーしていきたい意向だと発表している。

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